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人生もプロジェクト〜香山哲のプロジェクト発酵記

巨視的に見れば人生も漫画制作も一つのプロジェクト。限られたリソースで、自分が一番満足できる状態を目指しましょう、というのが本書の主張。

漫画に携わっている人だけではなく、人生の目標がふわふわしている人ややりたいことは何となく見えてるけど、動き始めると色々な問題に打ち当たってうまく行かない人、多くの人におすすめできる一冊。
漫画形式なのでサクッとよめるのもよいですね。

作者の香山さんの紹介がWikipediaに出てたので貼っておきます。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/香山哲

当たり前のとこですが、本書を読んで

人生もプロジェクト

であるということに改めて気付かされました。

自分のように会社員生活を送っていると、日々の目の前の業務をこなすことに精一杯になりがち。

人生はプロジェクトという大局観を持つと、人生の貴重なリソースである自分の時間と体力、気力を投下してお金を得る労働という行為がメタ的に認識でき、仮に社畜的生活を送っていたとすると

・本当にこんなに時間、気力、体力を仕事に投下して自分のプロジェクトの目標が達成できるのか

・仕事にそんなにリソースを投下して、自分の満足度が高まるのか?

と言った、引いた視点で捉えられます。
もちろん、目の前のこと全力を投下することも絶対的に悪というわけではありません。

でも、他の選択肢や人生の全体像を知った上で社畜的生活を送るのか、それとも盲目的にそういう生活を送るのかは全然違うと思います。


それにしても、香山さんだけかもしれませんが、一つの漫画を作る前段階の計画にこれだけ労力をかけてるとは。
漫画家のインタビューを見ると、キャラクターが勝手に動いてくれて〜なんて発言をされている方も見られ、インスピレーションやその時その時の流れによる部分が大きいのかなと思ってました。

香山さんの漫画は爆発的大ヒット!という感じではないかもですが、ご本人及び読者の満足度をトータルで考えると、常に一定以上の値を記録してるような印象です。

本書の前半に詳しく記載されている自分との対話は参考になりました。
厳しくもせず、おだてもせず。
自分に対して心理的安全性を担保しつつ、自分の内面と対話することは、人生の満足度を高める上では非常に大事ですね。

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