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考える、の足掛かり〜働く君に伝えたい「考える」の始め方/出口治明




audibleで聴いて良い内容だったのでシェア。
著者の出口さんについては紹介するまでもないかも。

ライフネット生命の創業者で、APUの学長もなされています。
著作も多く、メディアにも結構露出しているので顔を見ると「あ、あの人」となる人がおおかもしれません。
個人的に推している作家さんの一人。
知識量、ぶれない主張。そして、主張していることを淡々と実生活でも行なっている一貫性。かくありたいなぁと思う人の一人。

まずは校則を読んでみよう

考えるべしという主張をするにあたっての事例として、学校であれば校則を読み、そのルールがある根拠を明確に説明できなければパワハラだということを述べています。
皆さんが高校の時にもありませんでしたか、訳のわからない校則。
髪の毛はどうしろ、スカートの長さ。
なぜそれに従わなければならないのかという問いを発しても、「そういうもんだ」と聞く耳を持たない教師陣。
そもそも、教師サイドがそれほどちゃんと考えていないことが多い。

卑近な例ですが、考えるというのはこういう「そういうもんだ」という常識や
無条件に従っているルール、思い込みを取り外す行為と言えるかもしれません。

面倒だし、カロリーも消費する行為。
でも、今後ますます多様性が増すこのご時世、妥当性が説明できないルールや
主張は淘汰されていくでしょう。
そういう意味でも、今後、流動性や多様性が増す世の中で生きていくに必須の
スキルだとも言えますね。

アンコンシャスバイアスを取り除く

何かを考えるにあたって、一番の障害は自分の無意識の思い込み=アンコンシャスバイアスです。

たとえば、あなたは世界の統治者であると仮定します。
で、病気や老衰を除く事故的な要因による死者を減らしたい。
そんな時、どうするでしょうか?

ライオンやワニ、サメに襲われて死ぬ。
雷に打たれる。
機械に挟まれる。
高所から落ちる。

人間はインパクトの強いものを見ると影響されるという性質があるそう。
実は、人間を最も殺しているのは蚊で、二番目は人間だそう。

ファクトフルネスという本でも論じられてましたが、人間の思い込みって怖いですよね。
個々人の思い込み程度で勘違いでした、で済めば良いですが、何か税金を投じて大きなプロジェクトをやるといった場合でも、このアンコンシャスバイアスに引っ張られ誤った政治判断がなされている例も実際にあるようで、気をつけねばなという
ところです。

人・本・旅。
出口さんは一貫して人間の学びの源泉はこの3つだといい、若い人に積極的に多くの文化や人に触れることを推奨しています。

自分も振り返ってみると、海外旅行の経験や留学生との交流は、当たり前を考える良い機会になった様に思います。

本でもAudibleでも一読(一聴?)をおすすめします。

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