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枯井戸潤
2019年5月16日 03:26
病の名を借りた虚無が僕の脳細胞を腐らせ始め少しずつ死んでゆくのを自覚しながら怠惰と諦観に身を任せると言葉は僕のもとを離れていった自らの感情に呼び名をつける術さえ失ってそれでも尚生きたがる自我を持て余す歪な器の中でとうに発酵した自己憐憫が鼻をつく酷く胸焼けのするその酩酊にも飽きた頃やっと踏み出したこの足は恒久的な怯えを刻むように今も震えている