Bリーグマーケティングの強み
日本の3大プロスポーツ市場規模、プロ野球NPB、1800億円、J.LEAGUE、1,100億円、B.LEAGUE、300億円。
Bリーグの売上規模は、野球とサッカーより少ないものの、2016年スタートでわずか、2年間で年間入場者数50%増に成功したり、売上も10倍増を達成してきました。
市場規模は、まだ小さいもののBリーグは、確実に成長と発展を遂げています。
デジタルドリブンなプロリーグ
Bリーグは、日本3大スポーツの中でも最もデジタルドリブンなスポーツリーグです。
マーケティングは、スマホファーストを徹底し、データベースマーケティングとビッグデータを駆使して、データを分析することでファンのニーズを把握し、リーグ全体の運営に活かしています。
アメリカのNBAの成功もデジタルマーケテイングの徹底推進にあるようで、BリーグはNBAをベンチマークとしてデータを全面に活用したマーケティング戦略を構築していったと考えられます。
日本のバスケリーグは、元々はNBLとbjリーグという2つのリーグが存在し、長年統合することができず、2014年にFIBAから資格停止処分を受けるという苦い歴史があります。
しかし、Bリーグ初代チェマン川渕さんの手腕で約10年揉め続けた日本の2つのバスケリーグをわずか9カ月で統合し、Bリーグが誕生しました。
2つのリーグが統合することで全36クラブ横断の統合顧客データベースが構築されました。
この統合データベースこそが、Bリーグマーケティングの最大の強みです。
統合型データベースが最大の強み
Bリーグは、B.MARKETINGというマーケティング専門会社を設立し、データベースの一元管理を行っています。
BUM(Basketball United Marketing)とよばれる、Bリーグ全36クラブ横断の統合顧客データベースを活用し、チケットを買った人、その顧客の消費行動を把握し、各チームにフィードバックしています。
データベースマーケティングで一番大切なのは、言うまでもなく、いかに多くのデータを集められるかです。
日本のプロ野球もJ.LEAGUEのデータは、各チームが保有管理し、原則Bリーグのような統合型データベースがありません。
Bリーグがチケッティングに関するさまざまなデータを収集、分析して各クラブにフィードバックすることで、各クラブはより精度の高いマーケティング施策を打ち出すことができます。
この統合型データベースこそが、他の国内スポーツリーグにはない大きな強みです。
テレビではなく、モバイルファースト
Bリーグの広告、広報戦略は、テレビ最優先ではなく、あくまでもモバイルファースト。
Bリーグのメインスポンサーがソフトバンクであることも影響しているのか、モバイル経由でのアプローチがメインということもあり、日本のプロバスケは、野球、サッカーと比べて圧倒的に若い世代と女性観戦者が多いのも特徴です。
また、Bリーグのチケット販売は、従来のプレイガイドではなく、8割がオンライン販売。グッズ販売も会場ではなく、ECがメイン。
プロモーションも看板等のオフラインではなく、徹底してオンラインプロモーションがメイン。
また、Bリーグが他の日本のプロスポーツと違うのは、徹底してTwitter、Instagram、Facebook、LINE等のSNSのフォロワー数を獲得してきたこと。
ホーバス監督を迎えた男子日本代表チームの活躍もあり、Bリーグののびしろはまだまだ大きく、今後Bリーグの更なる成長が楽しみです。
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