記憶違い 恐怖の四季を読んで
スティーブン・キングが好きだ。正確には好きだったというべきか。いや、今でも好きといって差し支えはないだろう。
三十年くらい前、中学生から20歳位は、偏りはあるし、身についたかはともかく量はそれなりに本を読んでいた。
映画の原作が好きだったこともあって、中学1年位からスティーブン・キングを読み始める。好きな作品はたくさんあるけど特に好きなのは
クージョ
死のロングウォーク
クリスティーン
あたり。好きな作品は何度も読み返していた。僕のアメリカに対するイメージは多分にスティーブン・キングによって作られている。
今回、恐怖の四季を読み返した。これは、中編集で四季になぞらえた4つの話が収録されている。春・夏編と秋・冬編の2冊に分けて文庫本で入手できる。春編の「刑務所のリタ・ヘイワース(ショーシャンクの空にの原作)」、秋編の「スタンド・バイ・ミー」が特に有名。
お気に入りは刑務所のリタ・ヘイワース。中学の頃に何度も読み返した。ショーシャンクの空にとして映画化された時は高3で大学受験の最中だった。代々木模試を受けたあとに観に行ったことを覚えている。
二丁拳銃の「ちょうどいい」のネタにされて、ちょっと二丁拳銃が嫌いになるくらいには映画も好き。
脱線しまくりだけど、そんなお気に入りの刑務所のリタ・ヘイワースを読み返した話だった。
スティーブン・キングの良さは、ストーリーもさることながら、古き良き?アメリカを感じさせるところ。曲や商品などの固有名詞が出てくるのが、僕にとっては憧れみたいのを想起せせる。
それがリタ・ヘイワースではウイスキーだった。アンディー(主人公?語り手ではなくて、脱獄する方)が年に2回、誕生日とクリスマスにウイスキーを入手するところ。
そのウイスキーの銘柄はブラントンだと記憶していたんたけど、今回読んでみたら黒のジャック・ダニエルズだった。
半ページにも満たないし、本筋とは関係ないけど、好きなエピソードだっだからちょっと衝撃だった。
どこで記憶違いしたんだろう。バーボンを飲むようになって、ちょっとだけ詳しくなった頃に脳内変換されてしまったんだろうか・・・
お堅い銀行員が特別なときに飲むのはブラントンなイメージだったんだけどなぁ。