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母とコルセット
91歳になる実家の母が、重たいものを運んで尻餅をついて、腰椎と仙骨を圧迫骨折した。
いろいろと不安なイメージが浮かんだが、先ずは実際の状態を確認しなくてはと思い、連休をふくめて数日実家に戻ってきた。
2年前も横断歩道で倒れて顔面を強打したこともあり、高齢者の転倒、打撲は寝たきりにつながるので要注意である。
幸い、腰椎の骨密度も密で丈夫であり、圧迫骨折も軽度で寝起きや立ち上がる際に痛い程度で大事には至らなかった。
反面、痛み止めや薬の服用を忘れたり、物忘れが多くなってきたので、般若心経のボールペンでの写経や脳トレの本を求めて置いた。
近所の親しかった方も亡くなったり、入院され、また義妹も今夏に急死し、精神的にも寂しい感情が強くなってきた様子で、以前に書道を続けていたので、その延長線でボールペンでの写経は良いのではと思った。
母は私と同様、整理整頓や掃除が苦手で、ある意味いい加減なタイプである反面、父は職人気質で、何でもきちんとしていないと気がすまないというタイプであるので、日常においてもその食い違いでお互いにストレスが溜まりがちになる。
父もいまさら母は変わらないと頭では理解しているが、ついつい母の無頓着さに感情的になることが多く、よくある家庭内トラブルのパターンとなる。
父と母も独立心が強く、子の世話にはなりたくないと語っているが、現実的にこのように身体的に不自由になると子のサポートやヘルパーを家に入れていくという対応も検討しなくてはいけない。
反面、父は足の痛みはあるが介護認定は受けたくない、家に他人を入れたくないという頑固さがあり、なかなかスムーズには事が運ばないというのが現実ではある。
そうはいうものの90歳を過ぎて、今回の骨折はあったにしても痴呆症状は少なく(父は未だに記憶力は私よりもある)、日常生活はできていることに有難く受け止めたいと思う。
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冬服の下からはみ出すコルセット