言葉の贈り物
若松英輔氏の「言葉の贈り物」を読んだ。
目次に連なる言葉にとても惹かれた
特に一番目の「言葉の護符」の内容には、記号としての言葉ではなく、文字となることを拒む、沈黙の「コトバ」に関して言及されており、ホロスコープや物語での象意、俳句での季語の本意とも重なるものを感じた。
亜紀書房 - 言葉の贈り物 (akishobo.com)
特に共感した一部を引用して紹介したい
論理的な情報の伝達や意味を伝えるということとは異なるもの。河合隼雄氏や柳田邦男氏も物語に含まれる象徴性を含んだもの、それが若松氏の語られるコトバであるように思う。
コトバは論理的な左脳的ではなく右脳的で直観的であり、その背景に象徴的なイメージ(象意)を含んでいる。
ホロスコープでの10惑星、12サインの象意は、そのイメージと自分自身の体験を重ねることで、より鮮明なものとして立ち上がってくる。
ホロスコープのサビアンシンボル等はまさに1サインに30度、12サインで360の象意としてのメッセージが存在している。ある度数だけを取り出しても意味がつかめないものでも、自分のホロスコープの惑星が存在する度数と重ねてみたり、反転する180度の象意と照らし合わすことで、おぼろげながらも象徴されるものが立ち上がってくる。
俳句で用いる季語においても季語の本意というものが存在しており、その季語が包括している象徴性と響き合う形で五七五を形成することで、読み手にさまざまなイメージを立ち上げていく。俳句は言いたいことが言えない文学と言われているため、より沈黙としてのコトバとして成立しやすい詩の形式であるかと思う。
このコトバはネイタルチャートで3室という言葉、学習の部屋に太陽と水星が鎮座している私においては、とても強く共感するものがある。
他者からの評価を意識して良い文章を書こうとすればするほど自分自身の真実から離れていく感覚。
ネイタルチャートでアセンダント水瓶座で、5室蟹座金星である私は、正直に、誠実的な態度でSNSを活用し、身近な暮らしの中での発見を表現していくことに喜びを感じる。特に3室牡牛座太陽が26度にあるので次の双子座の伝えたいという衝動を内在している。星読みの知人とのやりとりで生まれた「暮らしのジャーナリスト」という表現はぴったりと重なる。
3室牡牛座水星は9室蠍座海王星と180度であり、海王星という無意識を象徴する領域から夢やホロスコープ等を通して文章を書くということは眠っていたものを確認する営みであるという部分は、まさにその通りの響きを私自身の営みの中で感じている。
ホロスコープを学び、夢分析やタロットカードと出会い、そこから伝わる象意を意識のエネルギーとして受け止めていくことで、たとえ厳しい局面であろうとも、その局面を俯瞰して観れるようになったということが私においては大きな喜びとなってきた。
冬の月眠れぬ夜のための本
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