【ロックの名曲】ガンズ・アンド・ローゼズ/スウィート・チャイルド・オブ・マイン Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine 1987年
ガンズの「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」とは、ガンズ・アンド・ローゼズというアメリカのロックバンドが1987年に発表した曲です。
この曲は、彼らのファースト・アルバム『アペタイト・フォー・ディストラクション』に収録されており、翌年にシングルとしてもリリースされました。この曲は、ボーカルのアクセル・ローズが当時の恋人に捧げたもので、ギタリストのスラッシュによる印象的なアルペジオやソロが特徴的です。
劇的・歴史的名盤のガンズのデビューアルバム
この曲は、世界中で大ヒットし、アメリカのビルボードチャートで1位を獲得しました。また、多くのメディアやアーティストにも影響を与え、映画やテレビ番組のサウンドトラックとして使われたり、シェリル・クロウなどの歌手によってカバーされたりしました。
また、この曲は、ローリング・ストーン誌が選ぶ「オールタイム・グレイテスト・ソング500」(2021年版)で88位にランクインするなど、高い評価を受けています。この曲の公式ミュージックビデオは、YouTubeで10億回以上再生されており、2022年公開予定の映画『ソー:ラブ&サンダー』でも使用されました。
今さら、ガンズ・アンド・ローゼズとは?
ガンズ・アンド・ローゼズのメンバーについてお答えします。ガンズ・アンド・ローゼズは、1985年にアメリカで結成されたロックバンドで、世界的な人気と影響力を持っています。現在のメンバーは以下の通りです。
アクセル・ローズ(ボーカル): バンドの創設者であり、唯一のオリジナルメンバーです。高い音域と独特の声質を持ち、バンドのリーダーとして作詞や作曲も行っています。バンド名は彼が考えたものです。
スラッシュ(ギター): バンドの顔とも言えるギタリストで、シルクハットとサングラスがトレードマークです。多くの名曲で印象的なギターソロを披露しており、世界中のギタリストに影響を与えています。
ダフ・マッケイガン(ベース): バンドのサウンドを支えるベーシストで、パンクやハードコアなどの影響を受けたプレイスタイルを持ちます。また、作詞や作曲も行っており、自身のバンドやソロ活動も行っています。
ディジー・リード(キーボード): 1990年に加入したキーボーディストで、アクセル・ローズに次いで在籍期間が長いメンバーです。ピアノやオルガンなど様々なキーボードを使いこなし、バンドの音色に幅を持たせています。
リチャード・フォータス(ギター): 2002年に加入したギタリストで、元プライマスやナイン・インチ・ネイルズなどのメンバーでもあります。リズムギターとリードギターの両方を担当し、スラッシュとの掛け合いも見せています。
フランク・フェラー(ドラムス): 2006年に加入したドラマーで、元サイコティカやポール・トバイアスなどのメンバーでもあります。パワフルで正確なドラミングでバンドのリズムを刻み、アクセル・ローズからも信頼されています。
メリッサ・リーズ(キーボード): 2016年に加入したキーボーディストで、元ナイン・インチ・ネイルズやブラックレーベル・ソサエティなどのメンバーでもあります。ディジー・リードと共にキーボードを担当し、コーラスやパーカッションも行っています。
以上が現在のガンズ・アンド・ローゼズのメンバーです。過去には他にも多くのメンバーが在籍していましたが、ここでは割愛します。
ガンズのデビュー作はどれくらい売れたのか? 同時期のライバルであるニルヴァーナとの勝敗は。
もちろん、わたしは、ガンズもニルヴァーナもオリジナル・アルバムは全部買い揃えました。さて、宿命のライバル同士で勝利したのは・・・
両バンドは、ともにゲフィンレコードのバンドメイトで、とにかくライバル視されていました。
ガンズはローリング・ストーンズなどのR&Bロックを基盤に、エアロスミスやハノイロックス、また、LAメタルやパンクからの影響下にあり、対するニルヴァーナはハードロック、ヘヴィ・メタル、パンク、ハードコアの要素を盛り込んだインディー・ロックの要素を持ちつつ、爆売れしたオルタナの旗手でした。個性が似ているようでかなり異なっています。
ガンズ・アンド・ローゼズのデビュー作『アペタイト・フォー・ディストラクション』は、1987年にリリースされてから、全世界で約3000万枚も売り上げています。このアルバムは、全米アルバムチャートで1位を獲得し、史上最も売れたデビュー・アルバムとなりました。
ニルヴァーナのデビュー作『ブリーチ』は、1989年にリリースされましたが、当時はチャート入りを果たせませんでした。このアルバムの売り上げは、後に発表されたセカンド・アルバム『ネヴァーマインド』の成功によって伸び、1992年には全米アルバムチャートにランクインしました。現在までに、このアルバムは全世界で約170万枚を売り上げています。
以上のことから、ガンズ・アンド・ローゼズのデビュー作は、ニルヴァーナのデビュー作よりもはるかに売れたと言えます。
しかし、ニルヴァーナのセカンド・アルバム『ネヴァーマインド』は、全世界で7500万枚以上を販売し、ロック史に大きな影響を与えました。
両バンドは、それぞれ異なる時代やジャンルを代表する存在となりました。
日本では宇多田ヒカルさんのデビューアルバム『First Love』が歴代売り上げ記録のトップですが、例え英語圏の音楽とはいえ、その10倍売れたニルヴァーナや、ガンズはやはり驚異的なアーティストだと言わざるを得ませんね。
「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」その名曲たる理由
この曲の魅力は、以下の点にあると思います。
スラッシュによる印象的なアルペジオとギター・ソロ
アクセル・ローズの甘く切ない歌声と歌詞
バッドでファンキーなリズムとバラードへの転調
まず、スラッシュによる印象的なアルペジオとギター・ソロは、この曲の最大の特徴です。スラッシュは、適当に弾いたフレーズだったと言っていますが、そのフレーズが世界中のギタリストに影響を与えるほどの名フレーズとなりました。
また、ギター・ソロも一発録りであるにもかかわらず、壮大で感動的なメロディを奏でています。このギター・パートは、多くのメディアやアーティストにも高く評価されており、ロック史に残る名演と言えます。
次に、アクセル・ローズの甘く切ない歌声と歌詞も魅力的です。この曲は、彼が当時の恋人に捧げたものであり、彼女の無邪気な顔を見ていると子供の頃全てが輝いていた日々の思い出が蘇り泣いてしまうという内容です。
彼は高い音域と独特の声質を持ちますが、この曲ではそれを生かしながらも優しく歌っています。彼女への愛情や懐かしさが伝わってきます。
最後に、バッドでファンキーなリズムとバラードへの転調も見逃せません。この曲は、スティーヴン・アドラーが叩き出すパワフルで正確なドラミングで始まります。
その後、ダフ・マッケイガンやイジー・ストラドリンが加わってハードロックなサウンドを作り上げます。
しかし、後半ではテンポが落ちてバラード調に変わります。この転調は予想外でありながらも自然であり、曲にダイナミズムや華やかさを持たせています。
以上のように「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」は、様々な要素が絶妙に組み合わさった名曲です。この曲を聴くと、ガンズ・アンド・ローゼズの魅力やロックの魅力を感じることができます。
同曲は、前世紀の名曲ですが、まだまだ今の時代にも通用し、感動を与え続けていることに異論はないでしょう。
素晴らしい曲あっての素晴らしいロックバンド。
ガンズをまた聴く機会がやってきたような気がします。
最後まで、お読み下さり、ありがとうございました。よかったらスキ、フォローよろしくお願いします😉