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しがない学徒のソロ飯遍歴
高校時代、私が昼食を取っていた場所を全て教えてあげます。特別にね。みんなには内緒だよ。
stage1.
〜教室〜
入学したての頃は教室で食べていました。友達はいませんでしたが、同じ様な学生がまだ多くいて、明日は話しかけよう、明日こそは話しかけようと毎日思いながら昼食を取っていました。
stage2.
〜トイレ〜
5月に行われた親睦を深めるための林間学校初日に勇気を出して謎のメガネに話しかけるも、汚物を見る目で見られ、それから声が一切発せなくなり、全員が全員誰かしらと仲良くなったのにも関わらず、孤立しました。
知る限りでは学年で唯一です。彼はメデューサの血を引いていたのでしょうね。
当時の担任教員が放った、
誰か彼に話しかけてあげなさい。
躊躇うクラスメイト。
吸い込まれるようにトイレへ。
初の落ち着く個室空間。
余談だが、文化祭時に2日間とも同じトイレに籠もり続け、YouTubeで違法アップロードされていたアイシールド21を全話視聴。
ストーリーは一切覚えていないが、私の人生の中での伝説的エピソードだ。
stage3.
〜図書室〜
トイレでは平和な日々を過ごしていたが、誰かがトイレにいる限り、入れないし出て来れないという問題に直面。
昼休憩時のトイレ利用率は圧倒的で、隙をみて籠もるのも辛い。
そんななか長時間籠もってたら、ドアの故障を疑われ、上から覗かれEND。
基本的に誰も来ないことで有名な昼休憩時の図書室に場所を移す。まともな人間は教室か食堂にいくからね。
誰に気づかれることなく本を5冊くらい読破。
stage4.
〜駅のトイレ〜
たまたま立ち寄ったクラスメイトに見られ図書館期終焉。学校で昼食を取ることの難しさに絶望。
以降下校後に駅のトイレで弁当を食す。
学校で腹を満たせないので、腹が鳴らないようににビクビクしながら過ごす授業中。
惨めです。
ただ高校生活という巨悪とは戦っていたし、放課後に昼食を取る私は弁当部と呼んでも差し支えなかった。
意外と高校生活で一番充実していた。
stage5.
〜無し〜
どうせ夕飯食べるから放課後弁当の意味なくね?という考えのもと、弁当ではなく幾ばくかのお金を貰ってお菓子買ったりゲームに課金したりする悪知恵。
高校生活に押し潰されないためのクソ錬金術。儲かってたから実質勝ち。
ほんまごめん。
いつか返す。
余談だが、この頃から学校に行かずに朝から夕方まで電車で終点を行き来し続ける奇行をはじめる。
過去の自分に何か伝えられるとしたら、せめてどっか行けと言いたい。他のことは多分言ってもやらないしできないだろうからね。
final stage.
〜家〜
わりぃ!学校、通信制に転学しちった!
私の負けです!
3年間ソロ飯してた人は英雄!偉い!尊敬!
滅べ教育機関!!人類forever!!