修行不足
数年ぶりに持ち帰りの仕事をした。
持ち帰りの仕事は以前、担当していた広報誌の執筆。
現担当者のキャパが限界で担当者本人と、その上司から頼みこまれた。
正直、頼んでくるなら締切前日はないだろうと思ったけど、無理なら、しゃーないということで引き受けることに。
職場に残って、仕事したくなかったので、家で執筆。
今回、書いたのは文字数に直すと1,800文字くらい。
担当していた頃は文章を書くことに慣れていない・広報誌執筆以外の業務もあったので、業務の合間や残業して書いて1週間くらいかかっていたのが、今回は4時間ほどで書き終えた。
朝一で担当者にデータを送り、文体を寄せて書いてあるけど、提出前に必ずチェックして、自分の文体に直すよう伝えた。
担当者は指示に従い、チェックしてから広報担当の役員に提出したけど、
「これ、書いたの君じゃないでしょ」
一読しただけで見抜かれ、僕が書いたことまで当てられた。
担当者が正直に話すと、
「ユリアン君が了承してても、先にそのことを言わないとダメだよ。人がやった仕事を自分がやったかのようにするのは良くないよ」
代打を立てたのなら最初にちゃんと言いましょう。と、怒られたのではなく、注意を受けたと担当者から連絡が来た。言い当てられた時は冷汗が噴き出したことも教えられた。
あと、修正なしの一発OKという報告も受けた。
夕方、その役員とお会いしたので謝るのは筋が違う気がするけど、広報誌のことをお話したら、
「彼の文章は、彼の主観が入っているんだよね。でも、今日のは主観がほとんど無くて客観的に書かれていたから、これはユリアン君の文章だなって、分かった。君は客観的に書くから」
そう言った後、「俺を甘く見るなよ」と、笑っていた。
見る人が見れば。ではなく、読む人が読めば。か。
そんなに違うのか。
文体など担当者の文章に寄せたつもりだったけど、一発で見抜かれるとは…
とりあえず、書いて修正指示が出れば従えばいいと甘く見ていたのが文章に出てたって、ことかも。
副業とはいえ、ライターをやってるので経験値がかなり身に付いたと思っていたけど、まだまだ修行が足りないらしい。
それと、僕が広報誌を担当していたのは数年前なのに、僕の文章と見抜いた役員。
やっぱり、あの人はすごい。