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あったかもしれない世界
前に書いたことだが、僕の筋肉は質がすごい良いらしい。
整体に行った時、肩とか凝っている箇所をもみほぐすのに1回揉んだだけで回復すると言われた。
何がすごいのか自分では分からないが、その整体の先生はJリーガーやプロテニス選手の施術をしたことがあるらしく、こんなに回復が早い筋肉は初めて触ったと言われた。
個人差はあるが先生が施術したプロスポーツ選手は試合後に2時間前後、マッサージをすることで筋肉の緊張を解いて疲労が残らないようにしたらしいが僕の筋肉なら30分も要らない。
残りの90分を試合の反省やコーチとのミーティング。
もしくはリラックスするための時間に使える。
スポーツ選手は競技にもよるが選手生命が短いので、僕の筋肉なら時間を有効活用できる。
もしも筋肉が売買できるなら、どれだけお金を払っても、あなたの筋肉を買いたいという選手がいくらでもいるはずです。と、熱弁された。
怪我の回復力も早い。
交通事故で怪我をし後日、再受診した時、先生にカルテを見せられて、
「受診した日付に間違いはありませんか?」
確認を求められたので間違いないと言うと、カルテに記載された怪我の状況に対して回復が早すぎるので救命救急の先生がカルテに押す日付印の日付を間違えたか誤診したかと思ったと言われ、
こんなに回復が早い人、初めて見たかも。とも言われた。
なので、筋肉の質と怪我の回復速度はかなり優れているらしい。
でも、僕はスポーツをやってこなかった。
先天性の病気があったから。
小さい頃は外で遊ぶのを禁止され、住んでたマンションのベランダで三輪車で遊んでいた。
公園に行く時は大人。親かおばあちゃんと一緒じゃないと行かせてもらえなかった。
幸い、軽度だったので日常生活に支障はないが高校の時に改めて、病院で診てもらったら年配の先生に、
「日常生活には問題ないから気にしないでも大丈夫。でも、スポーツ選手を目指しちゃダメだよ。死んじゃうから」
小さな頃から体を動かす習慣が無かったので、将来、なりたいものにスポーツ選手という選択肢はなかったけど、16歳に“ 死んじゃうから ”という一言は結構、パンチがあった。
昔、父に、
「お前をもっと丈夫な体で産んでやることが出来れば…」
と、言われたが、これは誰の責任ということではないし、普通の生活は問題なく出来る。
ただ、プロスポーツ選手という選択肢だけはご法度というだけなので別に両親を恨む気は全くない。
仮に先天性の病気が無くて筋肉と回復力が今のままだとしても、それはスポーツをするのに適した体ということであって、スポーツの才能があるかどうかは別の話。
“ 宝の持ち腐れ ”の最たる例。
に、なってたかもしれないし。
人生に“ もしも ”は無いので考えてもしょうがないことと思いつつ、無いからこそ“ もしも ”の世界を想像してしまう。
自分には
“ どんな可能性があったんだろう? ”
という想像を。
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