癒される光景と議題

買い物を終え、マンションのエントランスまで着いたら高校生くらいの男の子がブレイブボードに乗り、それを小学生の女の子がスマホで撮影していた。
たぶん、兄妹だろう。

ここで挨拶して僕の声が入っちゃうと、せっかく撮ったものがダメになるかもと思い、会釈だけして声はかけなかった。
TikTokにでも投稿するんだろうか。

「ちゃんと撮れてる？」
「なんか、画面が勝手に暗くなっちゃったよ」
兄妹だろう二人の会話。

「え？マジ？」

お兄ちゃんは妹の横に座ってスマホを確認しだした。
お兄ちゃんのやることに妹が付き合わされてる感じだったが楽しそうに笑ってたので無理やりではないんだろう。

うちは姉弟仲が良くないので、羨ましさ混じりで見てしまった。
日曜日の昼下がり。ものすごい平和な光景に癒された。

でも、これを書くためにお兄ちゃんが乗っていたブレイブボードの名前が分からず、

“ スケボーみたいな乗り物 ”

で、ググってブレイブボードという正式名称にたどり着いた。
流行りものに疎くなっている自分がおじさんへの道を間違いなく突き進んでいるという事実を実感した。

かといって、中高生の間で流行っているものにやたら敏感なのも、それはそれで痛々しい感じがする。

自分の年齢だと、流行りものへの感度はどのくらいがベスト。もしくはベターなのか。

丁度いい塩梅を探そう。
仲の良い兄妹を見たことから生じた新たな議題。