足元注意 2
今日の午後、手が空いていたので書類や物品の整理をした。
倉庫にしている部屋に物品を運び入れ、30~40cmほどの小上がりになっているとこへ段ボールを置こうとしたら、“ ゴッ ”と、音がした。
音の後に猛烈な痛みに襲われた。
弁慶の泣き所。脛を強打した。
結構、音が大きかったようで視界にいた数人と横にいた先輩がこっちを見て、「なに?」と、言ったのが聞こえたが痛すぎて、まったく声が出なかった。
痛すぎて声が出ない。
脛を強打する。
こんな経験、いつ以来だろうと痛みを堪えてたら頭をよぎった。
痛すぎて現実逃避してたんだろう。
「痛みは生きてる証拠だぜ」
“ アオイホノオ ”
というマンガの中の言葉もよぎった。
生きてる証拠は別の方法で証明してほしかった。
「大丈夫ですか?」
後輩に半笑いで言われたが、声が出せず後輩を見上げて目が合うと思いっきり吹き出された。
「すごい表情してる」と笑いながら言われた。
痛みによって生きてる証拠を。
表情と言い方から後輩は心配なんかしてないな。という証拠を。
二つの証拠を得ることができたのが今日の収穫。
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