母と部費と先生
昨日、母のことを書いたnoteで、母のエピソードをもっと聞きたいとコメントを頂いた。
僕の中で母のエピソードで一番、印象深いのは昨日の記事の中でも紹介した中華街での出来事だけど他に何かないか思い出す。
で、思い出したのが中2の時の事。
当時「鉄道同好会」なる同好会に所属していた。
うちの中学は何かしらの部活・同好会に入ってないといけなかったので、可能な限り束縛されない・楽できる。とこを探した結果、行きついただけ。
部員は立ち上げた3年が1人。2年が僕ともう1人。1年生が数人。
ある日、文化祭の出し物でNゲージのジオラマを作ることが決まった。
Nゲージとは、レールの間隔が9mm。電車の縮尺が1/148~1/160の間の鉄道模型のこと。
電車に興味が無くてもジオラマの中を電車が走るのを1度くらいは見たことあると思う。
顧問と部長の3年生(名前忘れた)はノリノリだった。
賛成も反対もしなかった。
模型が好きなので、ジオラマを作るという行為に興味があったし。
電車は先生と部長が家から持ってくるけどジオラマに使うビルや家などの模型は買わないといけない。
先生から部費として1人500円徴収すると言われた。
それも反対はしなかった。
金がかかるのは当たり前だから。
でも、1、2ヶ月払ったとこで疑問が生まれた。
“ お金の管理って、どうなってるの? ”
先生が徴収して買うのは分かる。
でも、生徒からお金を徴収した以上は内訳についてレシートなどを先生は僕ら生徒に見せないといけないのでは?と。
先生に言うと「そのうちな」と言われ、一応、部長だし3年にも言ったが返事は「別にいいじゃん」
でも、1年生の中に部費を自分のお小遣いの1,000円から出している子がいたので中学生にとって500円は大金。
お金はちゃんとするべきと言ったが、先生は対応してくれなかった。
なので、
『詳細を確認させてもらえないなら部費は払わない』
先生に伝えて支払いを拒否した。
先生からは再三、払えと言われたがレシートを見せてくれれば、これまでの分も含めて払う。と言ったのに絶対に見せてくれなかったので払わなかった。
この攻防を3~4か月くらいしてたと思う。
ある日、珍しく母が19時前に帰ってきた日、家の電話が鳴り出ると顧問からだった。
親に代われと言われ、目の前に母がいたため誤魔化すことも出来ず代わると、顧問が部費のことを話してるのが分かった。
母は「はい」「はい」と「はい」以外、言わない。
体感で20分以上、話してる気がした。
「失礼します」と、母が電話を切ると怒られるかと思ったら、
「あの男には、びた一文払わなくていい」
怒っているのが明らかな表情と声で言われた。
「息子さんが払わないと私の顔が立たないだの繰り返して。あんたは内訳を教えてもらえば払うって言ってんでしょ。
それのどこがおかしいの。お金なんだから当たり前じゃないの。
僕の責任が…って。責任って、言うならレシート見せてお金を預かった側の責任取りなさいよ。
自分の保身しか言わないああいう男、大っ嫌い。あれがレシート見せるまで絶対に払うな。
あんたの言ってることは間違ってないんだから絶対に引くな」
ということで、部費の不払いは母公認となった。
この後も顧問からネチネチ言われたし、他にも少しあったけど、そこは割愛。
昨日、書いたエピソードと比べると弱いけど思い出したので記事に。
負けん気が強いと言うのか。
母は猪突猛進とは違うが一度、踏んだアクセルから簡単には足を外さない人だ。
ジュースが飲みたいです('ω')ノ