想像力と創造力
やらなきゃいけないことがあるけど、考えがまとまらず現実逃避。
またまたアマゾンプライムでドラえもんの映画を観た。
今回は、
「のび太の宇宙開拓史」
観て分かった。これは原作のマンガは読んだけど映画は観てない。
敵役のキャラクターデザインもやられ方も原作と違う。
観たことがあったら違いを覚えてるはずなので初めて観たはず。
映画の中ではカットされてたけど原作でのび太君にSFでおなじみのワープの仕組みを説明するシーンがあった。
一枚の紙を出し、紙を宇宙に例える。
紙にAとBの点を書き、「最短で行くにはどうすればいい?」とのび太君に訊くと当然、AとBを直線で繋げる。すると、それは通常の移動の考えと言い、説明した人が紙を折り曲げて、AとBの点をくっつけて、これがワープの考え方とのび太君に伝える。
子供心にすごい分かりやすいと思ったのを覚えている。
そのシーンで、のび太君が
「その紙が宇宙なら、そんな大きな紙を作った人はどんな人なんだろう」
そんなところがのび太君らしいとも思った。
宇宙戦艦ヤマトにもワープがある。16万8千光年先のイスカンダルに行くのだからワープは必須。
リメイクされた宇宙戦艦ヤマトにハマってBlu-rayを買ったが、その作中に敵の宇宙戦艦の主砲の射程を遥かに超える兵器があった。
一撃でどんな敵も粉砕するのでものすごい出力のビーム兵器って、だけだろうと思ったら、ビームを射出する前の空間にワープホールを作り、そこにビームを放つ。
そして、敵艦の前にワープの出口を作り、出てきたビームが敵艦にダメージを与える。
それを観て、「こんな発想が…!」って、驚いた。
この方法なら射程距離は無限。
ワープって、宇宙船自体が移動に使うものと思っていたけど、考えてみれば物質であれば何でもいい。実体弾でもビームでもミサイルでも物質であれば問題ない。
第二次大戦の戦艦大和を宇宙船に転用する発想もすごいけど、そういう発想もすごいなと改めて思わされた。
ただ残念だけど、現実的にワープは不可能らしい。
今の研究ではどうなってるか分からないけど、子供の頃に読んだ本ではワープをするには宇宙上に存在するエネルギーの10%相当が必要で、原子力や核融合エンジンなんかでは到底、賄えない膨大なエネルギーが必要らしく月や火星に衛星を送るにも四苦八苦してる我々には夢のまた夢×∞かもしれない。
ドラえもんもそうだけど、マンガや小説を書いてる人の想像力・創造力はどれだけすごいんだろうと思わされる。
ドラえもんの道具も歌の歌詞にあるように
“ あんなこといいな。できたらいいな ”
を体現した道具。誰でも思い付きそうで思いつけないものばかり。道具を思い付けたとしても、それを使ってどんな話を作るのかということも考えないといけない。
シナリオや創作話の依頼を頂いて話を考える度、現実的な発想しか出来ない自分がいかに凡人かを実感する。
何かを生み出せる想像力と創造力を持った人は、やっぱり、すごい。