
小3リトルくらぶはアリかもしれない
2月から進学くらぶをスタートして1ヶ月経ち、現状を見ながら小3の学習を振り返ったとき、小3リトルくらぶはアリだなと感じたので書いておきます。
ちなみに我が家ですが、四谷大塚のキャンペーンに乗っかるかたちで小3の12月にリトルくらぶに申し込みました。そのため、リトルくらぶ自体は最後の1ヶ月分しか契約しておらず(2月から進学くらぶへ自動継続)、実際にはほぼやっていない状態での感想になる点だけご了承ください。
アリだと思う理由
リトルくらぶの教材など具体的な話は後回しにして、今回はタイトルに対する答え、なぜそう思うかという点から書いていきます。
(主に、公文や算数教室などでしっかり準備している人ではなく、チャレンジタッチ程度でいいやと思っている我が家のような家庭に向けての話となります)
✔︎家庭学習の習慣づけができる
最大の理由がこれです。
小4以降は、塾通い・通信など形態に関わらず、家庭でどんな学習ができるかで成績の大勢は決まります。毎日コツコツ学習する姿勢が最も強いというのはおそらく真実なので、少量でも毎日勉強する習慣づけをするというのに通信教材は非常に有効です。
リトルくらぶの場合、ホームワークという毎日型のドリルを学習の中心に据えるのが良いと思います。これは◯月◯日と日付が入っているのでやらせやすいです。算数は見開き2ページ分、国語は1ページ分なので、まあ15〜30分程度で終わるでしょう。朝学習ネタにちょうど良い分量です。
✔︎緩く中学受験の準備ができる
リトルくらぶの内容は中学受験4年の先取りです。内容については手放しでお勧めとまでは思っていないのですが(先取りよりも代数をシッカリやる公文の方が良いかも)、それでも中学受験内容の基本部分が頭に入っていると、4年での立ち上がりが楽になるというのは実感済みです。この部分の注意点や取り組み方は後述します。
✔︎進学くらぶのお試しになる
[進学くらぶ2週目を回してみて]という記事でも少し書きましたが、中学受験勉強の選択肢として、進学くらぶ&予習シリーズがかなり良いです。
個人的には、中学受験もついに集団授業型から個別最適型の時代に入ったのではとさえ思いますが、ちょっと言い過ぎかもしれないので、とりあえずリトルくらぶで家庭中心の学習形態を試してみて、いけそうならそのまま進学くらぶというルートは、やってみる価値は十二分にあると思います。
ということで、以上3点が個人的オススメポイントとなります。
学習の注意点
ここでひとつだけ余計なお世話を言っておきます。
四谷大塚の教材は、全般に難し目の問題が多い傾向があります。予習シリーズはまさにそうなのですが、このジュニア予習シリーズにも似たものを感じるので要注意です。簡単な方は手薄な割に難しい問題は取り揃えているので、どこまでやらせるべきか、様子を見ながら親の方でコントロールしてあげる必要があるでしょう。
本人の能力を超えた問題をやらせるのは、労力100倍で効果ゼロくらいに思っています(極論ですが)。1年後には5分で解けるものが1時間かかることもあり、その割に定着は悪いです。そして無理にやらせると最悪の場合、算数嫌い・勉強嫌いにもなり得ます。
教材が与えられるとその全てをやらせたくなるのが親心ですが、そこをグッと我慢し、自力でギリギリ解けるラインまでで抑えることが非常に大事です。これは小4スタート後にも共通した考え方ですが、低学年ならなおさらです。本格的な受験勉強が始まる前に心が折れてしまわないよう、気をつけたいところです。
スタートは小3からでいい
リトルくらぶは小1からありますが、小3スタートで十分だと個人的には思います。小1・2のジュニア予習シリーズを見る限り、ちょっとハードル高いなという印象を受けます。小1からやらないと乗り遅れるというほどのものでもないので、小2まではチャレンジタッチくらいのレベル感で十分だと思っています。
先取り学習という視点で一言私見を書いておきます。
個人的には早期からの教科学習・先取り学習はあまり肯定的に見ていません。別に何か特別な論拠を持っているわけでもないので本当にイチ意見でしかないですが、、勉強に時間を使うことで失われているものもあるという点にも目を向けた方がいいかなと思っています。それは、その時間でできたであろう勉強以外の経験です。
こういうときに言われる経験というのは大抵、習い事や運動、旅行やキャンプ、体験型学習などが想像されますし、もちろんそれらも大事でしょうが、こういった大人が用意する経験だけではありません。友達と遊ぶ、ゲームをする、兄弟げんかする、転んで怪我をする等々、、、こういう行動すべてが経験となり子供を作ります。友達と遊んだり、時には言い争いしたりして社会性を学ぶのも非常に大事な経験だし、今どきならオンラインゲームで他人と協力したり自分の役割を果たすというのも社会経験に入るでしょう。こういったテキスト以外からの学びは、年齢が下がるほど重要じゃないかと思っています。
その意味で、低学年からの先取り学習は、少なくとも我が家はやりませんでした。さらに言うと、中学受験勉強も含め、小学生の勉強こそ敢えてタイパを重視したいです。いかに少ない勉強時間で最大限のパフォーマンスを上げられるかに興味を持っています。で、それには家庭での学習方法が重要で、そのツールとしてリトルくらぶ・進学くらぶはひとつの解だなと思って取り上げています。
ここから先は、リトルくらぶの教材について深掘りします。
リトルくらぶの教材
四谷大塚のサイトにある教材情報は次のものです。
ジュニア予習シリーズ(算数・国語・理科・社会)
解答と解説(作文教室)
ホームワーク(算数・国語)
添削問題(+作文添削問題)
予習ナビ(算数・国語)
月例テスト
ジュニア予習シリーズとそれを解説する予習ナビ(動画)が教材の軸で、それを定着させるホームワークや月例テスト、あとは通信教育っぽい添削問題という感じで構成されています。
カリキュラム
公開情報にはないので詳細は割愛しますが、算数と国語は次の通り、4年以降と同じように単元が切られています。
前期(2月〜7月):第1回〜第20回
8月:夏休み特別号
後期(9月〜1月):第1回〜第19回
ということで1週間に1単元と、4年以降の予行演習という感じで進められそうです。(しかも、5の倍数の回(第5回、第10回、、、)が総合回というところまで一緒)
理科と社会は1ヶ月で1単元ですが、まあ大した内容ではなく興味を持たせるのが目的の感じなので、おまけ程度で考えていいでしょう。
ジュニア予習シリーズ(算数)の構成
実際のテキストの構成はこんな感じです。
例題(4ページ分:例題+問題から構成)
練習問題(4ページ分)
応用問題(1ページ分)
チャレンジ問題(1ページ分)
(総合回は練習問題4ページ、応用問題4ページ、チャレンジ問題2ページ)
4年生以降の予習シリーズと構成は似ていますね。
学習の流れ(想像)
想定されている流れは、ジュニア予習シリーズでの単元学習が基本で、それを定着させるためにホームワークを毎日やるということだろうと想像します。土日など時間の取れる時にジュニア予習シリーズで学習するという感じですかね。
自分ならこう使う
学習の流れについてはアレンジを加えたいです。最後に私なりの流れ(妄想)を紹介して締めとします。
注意点でも触れた通り、ジュニア予習シリーズはちょっとレベルが高いというか難しすぎるきらいがあります。そこで、学習の中心をホームワークにするという意識で取り組みます。
目的はあくまで学習習慣をつけることと基礎学力の底上げ(ちょっと先取り)なので、毎日30分程度の学習ができることを最大のミッションにします。
ということで極論すれば、ホームワークさえできればあとはやらなくてOKというのが基本姿勢です。ただ、ホームワークにも新しい単元が入ってくるので、そのままでは途中で行き詰まります。
そこで、新しい考え方・解き方のインプットのためにジュニア予習シリーズと予習ナビを使う、というイメージでやるのが良いでしょう。なので、ジュニア予習シリーズは例題+練習問題で十分、何なら練習問題も削ってもいいくらいです。週末に30〜1時間程度、新しい概念を取り入れるために利用します。動画も必要な部分だけ視聴すればOKです。
国語や理科・社会、作文や月例テストなどもありますが、ここはまあ余裕があればやるくらいで、あまり重きを置きません。あくまで学習の中心は算数、ホームワークです。
こんな感じで緩く先取りをしていって、小4から進学くらぶに乗っていく、というのが個人的妄想の流れとなります。
ちなみに"ホームワーク"のためにリトルくらぶを契約する、というかたちだとすると、それにしては高くない?とツッコミたくなります。これには反論できないので、もっと安くて内容の良いものがあればそっちを選択してもらうのでOKだと思います。
ただ、我が家でスタサプやドリルなどを探してきて試行錯誤した手間に比べると、リトルくらぶの方がはるかに楽で効果も似たようなものだと思ったので、その意味では選択肢として十分アリじゃないかなと思った次第です。
何かの参考になれば。
参考情報
リトルくらぶって何?という方はこちらもどうぞ:
四谷大塚のWebサイト: