大手塾に通わせることについて
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
私はメガバンク勤務を経て教員になり、独立して現在に至ります。
この勤務経験は大変大きかったなと感じる今日この頃です。銀行勤務の時は、数多くの中小企業の社長さんと本気のビジネスを行っていました。子どもをよくしようと思えば、本気で保護者に向き合わなければいけません。また、将来社会に出ることになる子どもを育てるという時に、教育者が社会を経験しているかどうかは本当に大きい要素かと思います。(賛否両論ありますが…)
この経験を活かし、今日も頑張ろうと思います。
さて、本日のトピックは中学受験大手塾。世の中には無数に塾が存在しますが、その中でも大手塾と呼ばれる塾は4社。
これに対する、私の考えを記していきたいと思います。
まず、通わせて結果を出したいのであれば、親御さんの全面的なサポートが必要ですということです。生半可な気持ちで、中学受験を大手塾で臨むと確実に失敗します。
4社のうち3社は小学5年生の時点で中学受験に必要なカリキュラムは終了となります。加えて、6年生になると、土曜・日曜・塾からの副教材と膨大なカリキュラムが塾から提示されることになります。この点は、一つ覚悟しておかなければならない点です。
加えて、各塾が発表している合格実績は人数ではなく、延べ人数であるという点です。開成に合格する子は栄光にも、市川にも合格します。発表されている人数はこうした総取りの子もカウントされているため、実際に難関校と言われるところを合格できるお子さんは塾の上位20%~35%というのが実態です。レベルの高いお子さんが集まる大手塾でも多くの子は難関校には手が届かないのです。
こうした現状を踏まえると、大手塾を使って難関校に合格することは親御さんの手厚いサポートがなければ、乗り切ることが難しい戦いであるのです。(1聞いたら、5理解できるようなお子さんは除く)
周りが遊んでいる中、きついカリキュラムをこなして合格できればいいのですが、不合格になってしまった場合は心配です。
自分はできないんだと、負の感情をしょい込んだまま、人生を棒に振ってしまった人もいます。
極論ですが、大手塾に通い続けて、Y偏差値50(S偏差値40)位の学校にしか手が届かないのであれば、個人塾か塾なし受験を最初からしていた方が賢い選択であるように思います。きついカリキュラムに追われず、自分のペースにあった学習を行うことができる可能性が高いからです。
ここで、よく議論になるのが「アウトソーシングして、課金すればよいのでは」という議論。
もちろん、そうした考え方もあります。ところが、実態は保護者の取り組み方によって、結果に差が出ることもまた事実。お金を払っているのだから、すべて任せて成績が上がるのを待つスタンスの保護者が本当に多いです。要は、やらせっぱなしです。
こうしたスタンスですと、結果にはつながりません。子どもと接するときは、確認する作業が本当に重要です。
言ったことや指示したことがあれば、できているかを確認。これを繰り返していくことです。
アウトソーシングした場合も同様。習った内容をしっかりと確認する作業までやってはじめて、通わせた価値につながるのです。
おしなべて言うと、しっかりと学習面に関わることのできる親御さんであれば、大手塾に通わせてよいでしょう。
しかし、その自信がないのなら、手厚く見てくれる学習環境を選択すべきであると思う、今日この頃です。
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