子供が何考えているのか話してくれません。なんででしょうか?
★高校生はあなたが思っている以上に大人です。あなたはご両親に何もかも話したりしましたか?★
たまに、親御さんからご相談のお電話を受けることがあります。
「うちの子ども大丈夫ですか?」
「この調子で大丈夫ですか?」など。
その中で、「うちの子どもは何考えているのかわからないんですよね。家に帰っても話してくれないので・・・」と相談を受けることもあります。
高校生ともなると、小学生や中学生のときと比べて、家にいる時間が少なくなりますもんね。
家にいる時間が少ないにも関わらず、あまり喋ってくれなかったりということで、ヤキモキしている親御さんいらっしゃると思います。
こっちは金払っているんだし、ご飯も作ってあげてやってるんだぞ!と思う気持ちもわかりますが・・・。
いろいろお子さんに対して思うところもありますが、ここであなたの高校時代のことを思い出してみましょう。
あなたが高校生の時、どうでしたか?
あなたのお父さん、お母さんに、学校であったことやあなたの身の回りにあったこと何もかも喋っていましたか?
あなたが高校生のときに、あなたのお父さん、お母さんに感謝の気持ちを伝えたりしていましたか?
「そりゃしていたさ!」という方がたまにいらっしゃいますが、本当ですか?
本当の本当に伝えていましたか?
よくよく思い出してみてほしいのですが、あなたが高校生の時、ご両親のことが鬱陶しく感じたり、感謝の言葉なんか伝えていなかったと思うんですね。
高校生の時って、お友達が自分の味方で、ご両親は敵みたいなことがあったと思うんですよ。
ご両親って、あなたの考えていることに対して否定的だったり、必要以上に心配してきたり、なんか疑ってきたり、価値観を押し付けられたり・・・。
一方、お友達ってあなたの言うことに対して肯定的で、「別に良くね?」みたいなことを言われたと思うんですね。
それに対して、あなたはご両親に「今日、こういうことあってさ!」や「いつもご飯作ってくれて、ありがとう」なんて言っていましたか?
言ってなかったですよね?
単純にご両親ってウザかったと思います。(そうじゃない方もいるのはわかりますよ)
高校生にとって、ご両親ってそういう存在なんだと思います。
なので、あなたが高校生のときにご両親にとってた態度が、そのままあなたに返ってきているってことなんですよ。
決して、自分のことを棚に上げちゃいけません。
「俺は親に対して常に感謝していたし、きちんと話していたぞ」なんて言っていたお父さんいましたが、
お母さんから「お父さんも息子と同じだったみたいと、義理のお母さんが言ってましたよ」なんていう話も面談で聞いたことあります。
仕事でもそうだと思いますが、「この若い人、なんでこういうこと出来ないんだろう?ゆとり世代だからしょうがないよね」なんていう声聞いたことありませんか。
でもあなたが新卒のとき、それ出来ていました?
最初は出来ていなかったでしょうし、時間をかけて徐々に仕事出来てきましたよね?
だから、若いから~ではなく、それに接してきた時間が少ないから、出来ないのは当たり前です。
それを、若いから~みたいなので済ますのはどうなんでしょうか。
この話をしているということは、自分を棚に上げている証拠です。
でも、これって皆さんしがちなんですよね。
上司から「昔はこうだった」なんて言われたら腹立ちますし、ウザいですよね?そういうことです。
これを、あなたはお子さんにしているんですよ。
客観的に考えたら、恐ろしくないですか?
人間って、自分に都合のいいように記憶を変えられるので、なんて恐ろしい生き物でしょう。
では、あなたがどうしてご両親にそういう態度を取ってしまったのか?を考えていきましょう。
思春期だから?そういう時期だから?など色々ありますが、ご両親と仲がいい高校生もいますよね。
ということなので、そういう時期だから、ではなさそうです。
僕が思うのは、関わりたくないからだと思います。
「こうしなさい」、「ああしなさい」、「こういうのはやめなさい」とか言ってきませんでしたか?
小学生の時までは、この言葉を言えば、言う事聞いていたと思いますが、中学生になると少し怪しくなってきて、何とか渋々聞いていたみたいな感じでしたね。
それが高校生になった途端、全く聞かなくなってきて、聞かないどころかあなたに対してそっけない態度を取ったり、あまり関わらないようになってきましたよね。
世間一般で言う「反抗期」がこれなんだと思うんですよ。
反抗期はあなたが作り出したものです。
なぜお子さんは反抗期を迎えてしまったか。
それはあなたがお子さんを「子ども扱いをしているから」だと思います。
先に書いたように、
考えていることに対して否定的だったり、必要以上に心配してきたり、なんか疑ってきたり、価値観を押し付けられたり
が原因だと思います。
特に、「ああしなさい」、「こうしなさい」、「だからダメなんだ」という言葉はお子さんに投げかけちゃダメです。
お子さんの考えや意思を否定することになります。
あなたもそうだったんじゃないですか?
子ども対して、「こうなってほしくない」というのが先行するんですよね。こうなってほしくない→これを防いでほしい→こうなるべきだ→こうしなきゃいけない→これはダメ
という具合ですね。
これはダメというのは、裏を返せば、こうしなさいを押し付けていることになります。
でも、あなたとしてはこういう経験があるから、子どもにはこうなってほしくないという思いがあるから、このようなことを言ってしまうのだと思うんです。
でも、そういったあなたの思いが、お子さんに対して逆の効果になってしまっているということですね。
高校生からこのようになってしまった原因は、お子さんが自分の意思を持ち始めたからです。
自分の「こうしたい」、「ああしたい」がようやく出来てきたんです。
高校生にもなると、スポーツでは世界で活躍する選手もいますし、年齢によっては結婚する方もいますね。
というように、
自分の意思で人生を決定することができる力が身に付いてきた
そういう時期なんですよね。
だからこそ、自分の意思を否定されてしまうと、腹が立ちます。
ではどうすればいいのか?
大事なのは、
「お子さんの考えを否定せずに、しっかり聞いてあげる」
ことです。
これを繰り返していれば、「お父さん、お母さんは自分の考えを認めてくれる味方だから、安心する」という考えになり、あなたに対して普段考えていることや、普段あったことをしゃべってくれるようになります。
高校生にもなると、もう大人です。
一人の大人として、あなたの大事な存在として向き合ってあげてください。
あなたの子どもはもう大人です。
昔のようにハイハイしたり、夜泣きしたり、走り回ったり、言うこと聞かなかったり、というイメージがあると思いますが、ここまで大きくなったんです。
僕が教育業界に入って一番思ったことは、高校生を子ども扱いしすぎかなということです。
ナメすぎと言えるでしょうか。
大人に対して、「ああしなさい」、「こうしなさい」は失礼ですよね。聞くはずがありません。
まずは
対大人として向き合うこと
これを目指しましょう。
お子さんの成長を喜ぶとともに、接し方を今一度改めてみてはいかがでしょうか?
大人として接してあげましょう。
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