Beauty is on the inside.「ハネもの」野菜を使うこと。
ー生産者さんのもとを訪ねて出会った野菜達。
サンシャインジュース で大事にしていることの一つ、それは生産者さんのもとを訪ねることです。これまでにも書きましたが、そこには色々な意味があります、読んでみてください。
生産者さんのもとを訪ねるからこそ実現できることのひとつ、それは「規格外野菜」に出会えること。この「規格外野菜」、他にも「B品」といわれたり、「ハネモノ」と言われたりしています。
そもそもサンシャインジュース を始めた頃、野菜の生産や流通のことがわからなくて、見た目やサイズが理由で生産地で捨てられてしまっている野菜達がいることも知りませんでした。でも実際に沢山の生産者さんと出会うことで、色々な場所で捨てられてしまっている野菜達がいることを知り、すごくもったいないと感じました。
ーこれまでの体験から学んだこと、感じたこと。
これって何でそうなるんだろう?と考えてみて、僕がたどり着いた答えは、「自分も含む消費者が何も考えずに購入しているから」だと思いました。 僕も実体験を通して生産や流通の背景を知る前は、当たり前のようにスーパーに並んでいる、決まった形で、シーズンも感じず通年売られている野菜や果物を何の疑いもなく買っていました。でも、野菜や果物も自然の中で育つもの。形や大きさを一定になんてなかなかできないはずなのに小売店ではそういった決まったサイズと見た目以外の野菜や果物を買うお客様が少ないから仕入れなくて、見た目が悪い野菜達は「ハネられて」捨てられてしまう。
ー千葉の夢のカタチファームさんにて。
先日も千葉の夢のカタチファームさんを訪ねて、ハネられた人参と出会い、買わせていただきジュースの材料にしました。無農薬で素晴らしい環境で育っているのにハネられる理由、それは「割れてしまっている」とか「サイズが小さい」といったもの。味や栄養にはまったく影響がないはずです。とてもおいしいジュースになりました。
もう一つ、同じく千葉で見つけて謎が深かったのがブロッコリー。ブロッコリーは芯だけ収穫されてまわりの葉っぱは捨てられてしまっているんです。でも、ケールと同じアブラナファミリーで栄養も豊富で味もグリーンでおいしいこの葉の部分がどうして捨てられるのか?なぜ使われないのか?どなたかご存知だったら教えてください。もちろんこのブロッコリーの葉っぱも沢山頂いてデトックス全開グリーンジュースに使いました。
ー"beauty is on the inside."
これまで各地で不思議な理由で、価値を発揮できない野菜や果物に沢山出会ってきました。個人的には、ユニークな形の野菜や果物にはどこか愛おしさを感じるし、とてもチャーミングだと思う。でも一般的にはもしかしたら割れている人参を汚い、とか不出来だ、とか思う方も多いのかもしれないです。でも、そう思われてしまって流通に乗らない野菜や果物にも光を当てられるのがコールドプレスジュースの良さ、でもあると思います、だってジュースにするのに、見た目は関係ないから。傷が沢山ついた柑橘でも、サイズが大きくなってしまった葉野菜でも、もちろん割れた人参だって、従来使い道がないと思われているブロッコリーの葉っぱだってどんどん使いたい、"beauty is on the inside. " 美しさはその中身にある。もちろん外見や、頭で考えた理由も大事ですが、本当の魅力、本質的な魅力って中身にあるんじゃないかな、できるだけ中身をみれるようになりたいな。これって何事に対しても一緒かもしれない、そんな事を思いました。
ー個性、違い、多様性。完璧なんてないよね。
最後にアメリカにあるすごく素敵なビジネスを紹介します。imperfect food というビジネス。imperfetct (パーフェクトではない)food をデリバリーするプビジネスで2015年に始まり、見た目が悪くて捨てられてしまうような野菜や果物をデリバリーするビジネスです。もともとは野菜や果物だけだったのが、どうやら今では様々なグローサリーも宅配しているみたい。いままでの価値を疑い、本質的な事で沢山の人達により良い食を提供している彼らにはリスペクトです。パーフェクトであることって素晴らしいかもしれないけど、僕はimperfectの中に、大きな魅力を感じることが多い、lets embrace the imperfection。沢山の気づきをくれてインスパイアしてくれる、個性があって力強い「野菜」、「果物」、そして「人」と出会う旅は続きます。
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