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自分らしさって何だろう?|見失いがちな私を教育学の視点から取り戻すヒントを

◾️はじめに

自分らしさってなんか難しくない?

最近、「自分らしく生きる」って言葉、よく聞きませんか?何となく大切そうな言葉。
だけど、正直、それって何だろう?って感じたことはありませんか?

自分らしさって何?他の人と違えばいいの?
そもそも、周りに合わせて生きてきたのに、急に自分らしさって言われても…

私も大学に入学して以降、なんども
「自分は何者なんだ」とモヤモヤする瞬間は多くありました。

今回は「自分らしさ」について、教育学の視点から簡単に考えていきましょう!

◾️自分らしさは経験と人間関係から


教育学では、自分らしさや個性というものは、もともと固定されたものではなく、経験人間関係を通じて育まれるとされています。

例えば、アメリカの教育学者ジョン・デューイは

「個性とは社会との相互作用の中で形成される。」


つまり、私たちが「これが私だ」と思う部分は、家族や友人、サークルや職場の仲間との関わりや、日々の経験を通じて作られるということです。

例えば、
・学生時代、部活やイベントで新しい自分を発見した経験

・友人との深い話をする中で、これはなんか面白い、これはなんか嫌いかもって感じた瞬間

こうした小さな経験を積み重ねていく中で、「私らしさ」を形作っています。その過程では、当然迷い、葛藤し、変化していきます。

◾️自分らしさを見失いがちな理由


しかし、社会に出ると、自分らしさが薄らぐ瞬間は多くあります。

評価される基準が画一過ぎる

「仕事できる=売上が高い人」
「優秀=資格をたくさん持っている」
のように社会の基準で比較されることが多いと、自分がどうあるべきか分からなくなることが多くなります。

見栄を重視しすぎる

InstagramやFacebookを見て、「あの子はキラキラしてるのに、自分は何も特別なことがない…」「平均年収〇百万円もあるの?」と自分と社会を比べて落ち込んでみたり…

少し真面目な視点から話すと…
教育学者パウロ・フレイレは、「抑圧された人々の教育」の中で、人々が環境や他人の期待に押しつぶされる過程を指摘しました。学校や社会で「こうするのが正しい」という固定観念が強すぎると、自分の声や選択肢が見えなくなり、自分らしさを見失いやすくなるんです。フレイレが強調したのは、自分の考えを表現し、他者と対話することで主体性を取り戻す重要性。つまり、自分らしさを見つけるには「自分の声を聞く機会」が必要なんですね

◾️自分らしさを取り戻すための小さな実践


自分らしさを取り戻すのに、実は特別な才能や世界一周の旅なんて大きな挑戦は必要ありません(もちろん、チャレンジ出来るならするにこしたことはないですが🤣)。ちょっとした意識の変化で、自分らしさを育むことができちゃいます

⑴好きなことに時間を使う

最近「時間を忘れるくらい楽しい」と思えることはありましたか?好きな趣味や気になることに没頭できる時間を意識的に作ると、自分の大切にしている何かが見えてきます。

例:お気に入りのカフェ巡り、イラスト描き、妄想旅行計画 など

⑵小さな好きを集める

スマホのメモアプリや日記アプリに、毎日「今日楽しかったこと」「グッときたこと」を書いてみてください。それが、自分らしさのヒントにつながります。

例:たまたまApple Musicで流れてきた音楽にビビっときた、通りすがりの人の服の色合いが良かった など

少し真面目な視点から話すと…
これらの行動は、教育学で「内省」と呼ばれるプロセスに通じています。内省とは、自分の行動や感情を振り返り、その意味を考えること。これを繰り返すことで、自分が何を大事にしているのか、どんな人間でありたいのかが少しずつ明確になっていきます。

◾️終わりに


教育学の考え方では、自分らしさは「固定されたもの」ではなく、成長や経験を通じて変わり続けるものだと言われています。つまり、今のあなたが分からなくても全然OK。それは「今の自分を探している途中」ってことです。

最後に伝えたいのは、「迷うこと自体があなたの成長の証」だということ。焦らず、楽しみながら自分らしさを探してみてくださいね。

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