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「消ゆ(きゆ)…氷柱」*言の葉Days365*1/23

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消ゆ身空今道心の氷柱かな

           森八七菜

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*身空*
(みそら)

身の上のこと
同情すべき境遇の
身の上をいうこともある

空は果てしなく
掴みどころがない

不安定なことを
よく「空」にたとえて
古くは表現していました

ここでは
そんな不安定な状況を
詠んでおります


*今道心*
(いまどうしん)

仏道に入ったばかりの
自ら悟りを求める者をいう


*氷柱*
(つらら)
晩冬の季語

水のしずくが凍り
棒状に垂れ下がったもの

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古くは

魂を宿した肉体のことを

「身」

そして
それを包み込む外側を
「殻」

そういったそうで

「殻(から)」には
接尾語の「だ」がつき

「カラダ」となった…
そういわれている


12月
「氷柱」という季語で

慌ただしく詠んだ

「君までの距離は遠のく氷柱かな」
            森八七菜


この句から

年末年始
そして今朝まで

事あるごとに
「氷柱」を頭の中に浮かべ

時に

思うことが詠めない
苛立ちに

「あぁ…いやだいやだ」
そう言いながら

今朝ようやく

「こんな感じ」と言える
俳句が詠めました


冷ゆることの至りて
甚(はなは)だしき
ときなればなり


大寒の頃を
暦ではこのように
いっているけれど…


1月のカレンダーも
はや終わりに近くなり

1枚めくってしまえば

「立春」
春が顔を出すとある

ちらっと
カレンダーをめくり上げては

「鬼さん」と「春」が
頬を寄せて

「にこっ」としているような…

目を合わせたら最後

一気に「春」が来るようで


「さっ」と
カレンダーを戻して

「くわばら くわばら」


もうすこしだけ
「冬」でいさせて

なんて思う…


寒さは苦手な方だと
若い頃から思っていたけれど

つまるところ

長袖のヒートテックに
半袖のTシャツ

それで十分な自分

暑さの方が苦手だったと知り


小さな声で
またあの…

「あぁ…いやだいやだ」が
こぼれてしまう💧



わたくしの住む街には
存在しない
「氷柱」

そのカタチを思うに

それはとても
シンプルで

余分なモノを持たず

さらに
削ぎ落とすが如く

己を無くしてゆく
その姿は

まさに道を求める
「道心」であり

「今」を受け入れ
時にならい

消えゆく様子は

「尊い」


そんな風に
「暮らす」ことを

「ミニマリスト」というのかなぁ…

「氷柱」

「カラダ」に宿る
「魂」は透きとおり

美しい…



さてと
1日をはじめるといたします



素敵な出会いに感謝して
いつもありがとうございます

深謝☘


💧。。。💧。。。💧。。。💧。。。💧


参考資料


クリエーター
「non様」
素敵なお写真
ありがとうございます☘


「美人のいろは」
「美しい暦のことば」
山下景子 著



「季語歳時記」


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