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「冬ごもり」*言の葉Days365*12/9

森然や熊の足あと今朝の雪

           森八七菜


🐻*🐻*🐻*🐻*🐻*🐻

「冬籠り」
(ふゆごもり)
冬の季語

冬の間
動植物が活動をひかえること

寒い地域では
大雪で外へは出られず
人も家にこもり
家の中でできる仕事をして
長い冬を過ごす

古くは
「ふゆこもり」
といっていた


「森然」

(しんぜん)

樹木が茂り
そびえ立っている様子

おごそかな様子


🐻*🐻*🐻*🐻*🐻*🐻

週のはじまりに
毎朝聞いているラジオから
こんなお話が流れてまいりました

知床からのお便りで
「熊の足あと」
についてのお話でした

ちょうど今頃になると
様々な動物が冬眠に入りますが

なかでも熊の冬眠は
誰もが知る
冬眠のひとつではないでしょうか

雪が深くなる頃
森森(しんしん)とした
森の中では

時折
熊の足跡が見られるそうで

けれども
それを見られるのは
珍しいことだそうです

なぜかというと…

熊が冬眠するための
穴を知られないために

自分で自分の
足あとを消してから
穴に入るというのです

足あとを消すためには
色々な方法があるようで

たとえば
人の足あとの上を
歩いてみたり…
(熊の足の方が大きいため
すぐにバレてしまう)

嘘のような
ほんとのお話だそうで

朝から驚きです

穴の近くまで来ると
一旦草むらに入り
足あとを消すこともあるそうです

そうして無事に
冬眠に入ると

中には
子どもを産み
安全に安心して
育ててゆく熊もおります

その間
食べることはせず

けれど
体温はそのままに
体の機能も低下させることはなく

生理学的には
「冬ごもり」に近く

そのような状態で
春を待ちながら

外の寒さとは裏腹に
穴の中は
あたたかく
そして愛であふれ
しあわせな時間が流れてゆきます


今朝は
よく冷えました…

くまさんのお話を聞き

「冬ごもり」

とても優しい響きの言の葉に
あたたかさを覚えながら

本日の俳句を詠みました


「大雪」
の次候

「熊穴に蟄る」
(くまあなにこもる)

12月11日〜15日まで

夜空には

堂々とした
「北斗七星」が輝き

それは
「おおぐま座」の中にあり

腰からしっぽまでの星を
「冬北斗」
北斗七星と申します


穴の中のくまさん

そんなことを
知っているのか知らぬのか…


森森と…

深深と…

しあわせを紡いで
春を待つのでしょう


週のはじまりに

あたたかな曲とともに
感謝の心をこめて…

いつもありがとうございます

深謝☘


🐻*🐻*🐻*🐻*🐻*🐻

参考資料

ふうちゃん様 イラストより
素敵なイラスト
いつもありがとうございます☘


「旬を楽しむ日めくり七十二候」
白井明大著


「美しい暦のことば」
山下景子著


NHKラジオ「マイあさ!」
「動物の痕跡探し」

綾野雄次さんのお便りから


「くまさんを思いながら・・・」


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