＊掌size小説＊　山に住むネコ

街からネコが消えた日
ネコは山にいた

街のネコは
山へ住むことにした

今の時代　SNSで
自分たちの居場所や
想いは伝えることができる

想いを受け取るヒトが
山の自分を訪ねてくれたら
それでいい…

なにより街の夏は暑すぎる

もう街にはいられない
それで山へ住むと決めた

山へ住むネコは
それぞれに商いをする

傾聴や添い寝
もっぱら癒やしを中心に

ネコの得意とすることは
黙って寄り添うこと

相手とひとつになる
方法を心得ている

そうして
なじみのヒトを増やし
カリカリとチャオチュールを
もらいながら　気ままに暮らす

山には天然のエアコンがあるので
暑さの心配もない

街からネコが消えて
街は癒やしを失った…

ヒトは癒やしを求めるけれど
もう　どこにもない

ならばと　ヒトはSNSを検索する

そして　山に癒やしがあると知る

なじみになってくれる
ネコを探し　フォローをしたら
山へ登る

ネコたちは　なじみのヒトを待つ

商いは待つことも大切な仕事だと
ネコは知っている

山は栄え　街は自由になって
清々しい風が吹きはじめた

山のネコは言った
「そろそろ　帰ろうか…」

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参考資料

山に住んでるネコちゃん

ふうちゃん様のイラスト

いつも素敵なイラスト
ありがとうございます

深謝☘

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あなたの街に　ネコはいますか?

街に癒やしがあるのは
ネコのおかげかもしれません…


素敵な1日を☘　感謝