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ひがし
2024年11月9日 22:24
移動性の高気圧が東京を覆い、秋空から強めの直射日光が降り注ぐ朝のバス停。休日の倉庫街。バス停は、何もない広い歩道に存在感際立たせ、丸い顔をしてポツンと立っていた。片側6車線、計12車線の広い幹線道路には、走る車は少なく、まして歩く人もいない。窓のない巨大な倉庫がひしめき建ち並ぶ向こうに、海につながる橋が、青空に映えて白く小さく見えた。時が止まったかのような静けさ。バスが来るまでのあと5分の