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ひがし
2024年11月2日 22:12
これから雨が降るとわかっていながら、傘を持たずに家を出た。傘を持ち歩く煩わしさを考えると、少しぐらい濡れてもかまわないと思った。行き先の駅。改札を出ると、傘をささずに歩いている人はいない。徒歩10分。なんとかなるだろうと足早に歩いた。撥水の黒パーカーに雨滴が浮かび、頭頂部から一筋の雨が額に流れ落ちる。シャッターが下りている商店の軒下で、一旦雨宿りをし、リュックからタオルを出して額を拭いた。