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転職エージェントが予想する、アフターコロナに伸びる業界 part1

新型コロナウィルスは日本経済に深刻な打撃を与えたと同時に、人々の働き方の変化、ビジネストレンドの変化をもたらしたのではないでしょうか。

これから伸びるであろう業界を、企業業績などの観点から考察・予想してみました。今回はその第1弾です。

SaaS

SaaSは「Software as a Service」の頭文字をとった言葉で、サースもしくはサーズと読みます。これはあくまで肌感覚になりますが、サースと読む人がやや多数派でしょうか。(サーズ=SARS:重症急性呼吸器症候群を連想させるのを嫌がる方もいらっしゃるためご注意ください)

テレワークの拡大によって一躍有名となったzoomなどのWEB会議サービス、SlackやChatworkなどのビジネスチャット、Office 365やG Suiteなどのグループウェア、Talknoteなどの社内SNS、挙げればキリがないですがこれらは全てSaaSです。

現在BtoBの世界では、従来のパッケージ売り切り型のサービスに取って変わり、SaaSビジネスが主流となりつつあります。

・インストール不要で、申し込めばすぐ使える
・初期開発が無く、導入費用を抑えられる
・クラウド上で動作し、作業場所を選ばない

などのメリットは、アフターコロナにおいて更に有利に働くと考えており、今後も様々な新しいサービスが生まれ、市場全体として更に伸びると予想しています。

*日本のSaaS企業の売上が知りたい方は、こちらのnoteが参考になると思います

EdTech

EdTechは「Education」と「Technology」を組み合わせた造語で、エドテックと読みます。オンライン教育、オンライン授業という言葉のほうが馴染みがあるかもしれませんね。

新型コロナウィルスは教育業界に大きな変化を引き起こしたと感じています。

これまでの日本では「学校へ行って教室で授業を受ける」スタイルが当たり前で、オンライン教育はあくまで補助的な役割にとどまっていたように思います。しかし、新型コロナウィルスによって当たり前だった「学校で授業を受ける」のが事実上不可能となったため、自宅でも受けられるオンライン教育が一気に注目を集めました。

もともと、OECD加盟国の中で日本教育のデジタル化は遅れており、文部科学省も教育のICT化に向けた環境整備5か年計画を策定して注力している分野でもあります。今後伸びる可能性は高いでしょう。

VOD(動画配信サービス)

新型コロナウィルスによって人の移動が制限された結果、娯楽・エンタメ業界にも変化が見られました。

自宅で楽しめるエンタメコンテンツは映画や音楽など、どうしても種類は限られてしまいます。さらにレンタルショップの多くが休業もしくは時短営業となったため、必然的に動画配信サービスの需要が高まりました。

動画配信サービス大手のネットフリックスは、2020年1月〜3月の3ヶ月で会員数が1500万人増加したようです。

日本には既に数多くの動画配信サービスがありますが、ついにエンタメ界の巨人・ディズニーの動画配信サービス「Diney+(ディズニープラス)」も日本でスタート。

市場全体としては伸びると予想していますが、サービス数が少し過剰気味かもしれません。今後はサービスの淘汰が進む可能性も十分考えられる業界ですね。

宅配・フードデリバリー

教育・娯楽だけでなく、飲食業界にも新型コロナウィルスの影響は及んでいます。

帝国データバンクの発表によると、調査対象の94.6%(53社)が2020年4月の売上実績が前年同月を下回っており、外食産業は非常に苦戦している状況です。

一方で急激に需要が高まったのが、UberEATSや出前館などの宅配・フードデリバリーサービス。新型コロナウィルスの影響による飲食店の休業をうけて、これまで利用していなかったユーザー層の獲得に成功しました。

現在は飲食店が徐々に開業を始めており、一時期よりもニーズは減少するはずです。しかし、新たに獲得したユーザーの中で、今後も定期的に利用するユーザーは一定数あるでしょうし、飲食業界の新たなトレンドとして今後も伸びていくと予想しています。

*第2弾も公開しました!

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