見出し画像

我が家の忍び、、、1


6月の猛暑続きと、戻ったような梅雨空。
台風の影響の中、帰宅すると庭が又もキレイになっていた。

異常気象どころか気象災害の言葉まで飛び出し、連日の節電の呼びかけと相反するような熱中症対策でエアコンを使えとメディアは連呼する。
そんな最中、我が家の庭が忽然とキレイになっていた。
そう、【又も】と私は書いている。
先月の猛暑の最中、伸びきった草だらけの玄関前の庭に乾いた土が露出したのだ。
短いとは言え、梅雨時の植物は恐ろしい速さで成長した。
訳あって最近来客の多い我が家。
その為気になる場所の草は取っていた。
下ばかり見ていたら、通路横の木がこれ又急激に枝を伸ばして揺れているではないか?
ゴミ出し時間を気にしつつ、ハサミを手にバサバサ切ってなんとか通路を確保し、ついでに道路側に伸びたムラサキシキブもバッサリ刈り込んだ。
梅雨空の合間を縫って、出勤前の早朝にひと汗かく。
ハサミのせいで指の皮が剥けて痛いし、そもそも数年前からへバーデン結節となり、力も入らない手だ。
その頃夫はベットの上で、携帯のゲームに勤しんでいた。

夫は無職歴1年以上、うつ病歴20年越えだ。
一時は薬も手放せて落ち着いてはいたものの、義父の介護生活辺りから状況は悪くなり、仕事中の大怪我もたびたび。
転職した先でもまたも大怪我した。
多動で注意力もなく、もしかしたら夫はアレかなぁ?と疑問を持っている。
ネットて調べてみればみるほど、これはほんまもんやと今は思っている私。
昨年、夫にそれを伝えてみたが全否定された。
長年うつ病だと思っていたが、あまりにも怪我が多すぎる。思い返せば知り合った頃からこの人は怪我ばかりしていた。
そのチェック項目を見ると、ほとんど当てはまる夫。
グレーゾーンよりもあちら側だわ。
夫に読んでもらいたくて本を買うが、やはり俺は違うと否定してる。
この年齢で今更どうなるものでもないが、集団の中にいても別行動をしていたであろう事は想像が付いた。

過去、いろいろな怪我をして休むのでその度に私が職場との間に入る。
顔や身体を縫うなんてしょっちゅうだった。
怪我する前後はメンタルもやられてるので、本人は引きこもり状態に突入。
私以外では、それを理解出来る人はいないのでその都度窓口は私になった。
厳しく言っても優しくしても、このタイプには何も効果は無い。
昨年はそんなこんなでかなり大変だった。
転職は2ヶ月で終了した。
その後引きこもりで数ヶ月、私が何も言わないと体調とメンタルが戻っても夫は家にいる。
つまり収入が無いと言う事だ。あのう家のローンはまだ15年あるんですけど、、、
その話を振ったところ、翌日に飛ぶ勢いでハローワークに行って、、、る。
0か100の人間である。
中間が無い!! これが問題なのである。
闇雲に面接に行く、本人は俺はちゃんと考えてると息巻くが、ならばなぜそんなに遠くの職場を選ぶのか?
夏は良くても冬の時期を想像しない、全てにおいて先の事を考えないタイプ。
今日の事も明日に伸ばしたいらしい。
そんな日常なので、突然横から入ってくる予定やアクシデントには滅法弱い。
ギリギリまで動かない夫が、バタバタワサワサしたらこれはこれでイエローカードだ。

そう、何を思ったのか突然草取りをしたのは他でもない夫だった。
長くなったので次回に続きます。


“そんな”

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?