オランダ ロッテルダムの手書きのウネウネしたアニメーション。アニメーション作品はオンラインで発表すると世界中のみんなが見れていいね。
ドローイングとアニメーションを作成するオランダ ロッテルダムのビジュアルアーティストEva Wijers。彼女にとって、描くことは世界を理解する方法のひとつであると言ってます。2Dアニメーション映画「ヒューマノイド」は、人工知能の台頭に触発されて描かれたもので 『Life 3.0 –人工知能の時代に人間であること』マックス・テグマーク (著)に影響を受けている作品とのことです。
『Life 3.0 –人工知能の時代に人間であること』マックス・テグマーク (著)は、超知能AIが出現したら何が起こるか?来るべき世界の姿と生命の究極の未来を考察する。労働、法律、軍事、倫理から、生命と宇宙、機械の意識まで多岐にわたる問題を論じた本
彼女は様々な賞を獲得し、ビデオ、イラスト、インスタレーションアートの発展を引率し、複数のグループ展や個展を開催しています。さらに、ロッテルダムの子供たちに映画を楽しむためのワークショップを行っており、ZienInNoordの創設メンバーのひとりです。
オランダのplaygroundsでは、コロナ危機により、アートフェスティバルをオンラインで開催しています。
Eva Wijers「ヒューマノイド」もここで紹介されています。オンライン開催についてEva Wijersは、「オンライン化の大きなメリットはもちろん、世界中のフェスティバルに誰でも簡単にアクセスできるということです。時間とお金のある一部の人だけが楽しむものではなく、すべての映画とアニメーションの愛好家が平等に楽しむことができます。今後もフェスティバルのプログラムの一部をオンラインで提供し続けることができれば良い。」語っています。
その反面オンラインではできないこともあり、志を同じくする仲間とお酒を飲みながら語り合えるパーティーは、リアルなフェスティバルでないとできないことなので、アートの発展には必ず必要なことですし、フェスティバルの開催は観光という側面でも都市に影響を与えます。
オンラインフェスティバルがリアルに取って代わるものではありませんが、お互いのメリットを活かし両立することが、今後必須になるのではないかと考えています。オンラインイベントのアクセスのしやすさと配信側の手軽さは、ユーザーにリーチする回数を増やすことができるとともに、リアルイベントを開催するときの価値観の向上につながるような演出を施すこともできます。
また、通信環境により突然フリーズしたり、片付けられていない部屋お背景なども最初はストレスでしたが徐々に慣れてきてオンラインのひとつの風景となり馴染んできたように感じます。オンライン上に垣間見える不完全な人間らしさが、またこの時代らしく面白く興味深くもあります。1970年代のサイケデリックであったり、1980年代を代表するデザイナー集団・メンフィスであったり、オンライン会議のレイアウトや画面上に映し出される飾り気のない生々しい日常風景の背景などはひとつの時代を表現する2020年代オンライン・デザインとなりうるか?そうゆう視点で見てみると楽しくないですか?