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11ヶ月目の近況報告~SSV(supportive supervision)の意義を考える~

こんにちは、プリンセスです🙌

最近、数名とそれぞれ別のタイミングでサポーティブスーパービジョン(supportive supervision:SSV)について語る機会がありました。

SSVってたぶん仕事をしていると前回のM&E同様、実施している人が多いと思うのですが、何がこう呼ばれているのか(=概念化)知らない、意識して他のコンテクストでの応用(=応用力、汎用性)が上手くできない、みたいな状況に直面しているような雰囲気がしました。

↓こちらが先月投稿した記事↓

よって、
SSVって、言葉は聞いたことないけど、意味を説明すれば、

あーー!そのことか!

ってなる人が多いのではないかと😊

ということで、今回はこれを記事にしてみたいと思います~


Supportive Supervision(SSV)って

私の「SSV」は国際保健のコンテクストで話してしまいがち。
ってことは知っている。笑

なので、前回のM&Eの記事と同じように、助産・看護ケアに落とし込んでみることにしました。

上手く説明できるかわかりませんが。

例えば、あなたが新人助産師を育成する立場の人だとします。

そうすると、たぶん新人助産師育成のための年間計画とかを
まず立てると思うのです。

めっちゃテキトーですがこんな感じで↓↓

4月:入職して、病棟のシステムが理解できる
5月:先輩助産師のもと、平日日勤で2-3人の妊産婦さんの受け持ちができる
6月:先輩助産師のもと、休日日勤で6-7人の妊産婦さんの受け持ちができる
7月:先輩助産師のもと、夜勤で妊産婦さんの受け持ちができる、日勤で分娩を担当し始める
8月:先輩助産師がなくとも、平日/休日日勤で2-3人の妊産婦さんの受け持ちができる
9月:…

とかとか。

この年間計画を、月ごととか四半期ごとくらいで振り返りをしていくのがM&Eになると思うのですが、

SSVはどちらかというと、
もっと特定のものに対して
頻回に定期的に行って、
能力の底上げをしていく

というイメージ。

例えば、上記の育成年間計画の5月の「平日日勤で2-3人の妊産婦さんの受け持ちができる

って一文でマルっと書かれちゃっていますが、ここにはさまざまなエレメントがありますよね。

この中には、たとえば以下のようなものが含まれているかもしれません。

  • 妊婦さんのケア:胎児心拍モニタリングの実施・評価、早産傾向の妊婦さんの場合、その状態が進んでいないかの評価・必要なケアの介入、内服指示の出ている薬の管理、点滴の調剤、ポンプ式点滴の動作確認・管理、etc

  • 産後のケア:母体の産後の経過チェック、育児手技の習得サポート、授乳を含む乳房ケア、退院後の保健センター等との連携を見据えての協議、etc

  • ベビーのケア:生後の経過、発育(体重)経過の評価と必要なケアの介入


そして、この中でも、

じゃあ「妊婦さんのケア」の「胎児心拍モニタリングの実施・評価」って、なにをもって「できる」ようになったと判断するのか?

そういった、育成する側が期待しているレベルに達するためには、
そしてそう判断するためににも、共通の「手技チェックリスト」的なものを作成して、本人自身も「できていること」と「できていないこと」を知ることも大事

そして、できていないところがあればそこに対して育成する側もどうしたら「できる」状態に持っていけるだろう?と考える必要があるわけですよね。

あとは、これは副次的な効果ですが、頻回に見ていくれていると思うと、見てもらう側(=この場合は新人助産師)も、上の人たちも忙しい中時間を割いてくれているのだし、頑張ろう!という気にもなるものです(たぶん🤔暑苦しいと思われる可能性もあるのかも🤔😱)。

なんでSSVが大切なのか

なんでSSVが大切かどうか、というのはそのコンテクストによると思うのですが、

上の例をそのまま引っ張ってきて考えると、

SSVをすることで、
各人の技術・コンピテンシーの底上げができて、
新人助産師も早くひとり立ちしてもらえて、スタッフの一人として業務をこなしてくれるようになれば、
病棟、さらには病院としても、入院患者さんが多いときであっても、質の良いケアをどのスタッフからも提供できるようになるわけです。
よって病院の評判も良くなる。

私が担当しているプロジェクトにおいても、このSSVはプロジェクトの鍵とも言うべき啓発活動を行ってくれているコミュニティヘルスボランティアさんに対して行ったりするのですが、それは、この人たちの啓発の質によってプロジェクトの目標を達成できるのかがかかっているから。

だからこそ、どういうことをできていてほしいのか、というチェックリストを作成して、ボランティアさんたちがそれができているのかの確認をします。
感覚としてはQuality assurance的な感じかもしれません。

毎日、個人的なことに関してもSSVの練習ができるかも!?

うーん。
できるのか!?

ちょっと違うかも…ちょっとねえ笑

自分を自分でスーパーバイズするというアイデアはありかもしれませんがww

以下、私がSSVを勉強するためや、SSVのチェックリスト作成の際に参考にしたウェブサイト・資料です。少し古いものもあるけれど…。

https://www.unicef.org/media/108436/file/Supervision%20Mentoring%20Monitoring%20Module.pdf


Bonne soirée☆

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