漂流教室No.32 「きれいな作業服」
職場におります。
雑居ビルの2Fなんですが、風の音がビュービューと聞こえてきます。
ここ数日雨が続いて洗濯物が乾かなかったんですが、
今日はやっと太陽が顔を出してくれたので乾きそうです。
ただし、これほどの風だと屋外干しは無理かな?
全部飛んでっちゃうかもしれん。
今年は日本各地で異常気象に悩まされた方が多かったと聞きます。
8月から9月にかけての大雨はすごかった。
私の家もあわや床下浸水か、というところまで水がきました。
同じ市内では床下どころか、床上や室内まで泥が流れ込んでたいへんなことになった所もたくさん。
義母がお世話になっていたデイ・サービスでは浸水のためにエレベーターがダメになっちゃった。
また、フウちゃんの勤めている会社の方のお住まいでは大量の泥が建物内に流れ込みました。その地域全体が大被害。
全国ニュースにもなったほどです。
で、そういうところには大勢のボランティアの方々が駆けつける。
ホントに頭が下がります。
私の知人にも
「この間は3日ほど泥と戦ってきた」
という人もいました。
ホントに頭が下がります。
私なんか自分の家の周りとフウちゃんとミイちゃんの帰路の安全確認をしていただけ。
あとは塾の準備ばかりしていたなあ。
もっと社会活動に目を向けねば…
さて、浸水被害の後始末がまだまだ続いていたころのことです。
フウちゃんの会社の方が被害にあったお家の片づけをしていたところ、
何やら外が騒がしい。
外に出てみると、県知事や市長やらが視察に来た。
大勢の報道陣を引き連れて。
地域の方やボランティアの方は泥をかき出したり、その泥を運んだり、使えなくなった畳や家具を集めたりと大忙し。
県知事やら市長やら報道陣が何度も作業の動線を横切って作業を中断させたそうです。
はじめのうちは
「まあ、仕方なかろう」
と、みなさん作業の手を止めていたらしいんですが、
あまりにも作業の邪魔になる。
しまいには作業中の家の中に勝手にテレビカメラが入ってくるに至って、
とうとう怒声が上がったそうです。
「邪魔なんだ!」
「手伝いのひとつもしないなら帰ってくれ!」
ああいうとき、知事さんや市長さんって作業服を着ていますよね。
ピシッと折り目のついた泥汚れ一つついていない作業服。
肉体派をもって任じる知事さんなんだから一輪車ぐらい押すとか、
畳の一枚も運べばよかったのにねえ。
そういえば知事さん、大雨が降り始めたときは登山中で帰ってこれなくなってましたなあ。
さて、どこの知事さんでしょうか?
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