漂流教室 No.60 「戦前」
埼玉県の「虐待禁止条例」改正案、いわゆる「子ども放置禁止条例」。
一度は委員会で可決されたものの、全国的な反対を受けて、
自民党県議団はこの条例案の提出を見送りました。
まあ、当然ですな。
小学3年生以下の子どもについて
・子どもだけで公園で遊んじゃダメ。
・子どもだけで登下校しちゃダメ。
・子どもだけで留守番させちゃダメ。
そして、これら虐待行為(?)を見かけた県民は通報しなきゃダメ。
子どもを家において、ごみ捨てに行ってもダメっていう話も聞く。
何を考えたらこんな条例を思いつくんでしょうか?
こんなことを思いつく人の脳内にはきっと、
・お父さんは働きに出て、
・お母さんは家にいて、
・なんならお祖父さんとお祖母さんと同居していて、
・子どもは一人っ子じゃなく複数人いる
家庭しかないんでしょうね。
さまざまな批判が出されました。
で、わたしからも申し上げたいことがある。
「家庭のことに政治や行政が簡単に口を出すな!」
埼玉県自民党県議団は、いまだに条例そのものは悪くないと言っているそうな。
家庭内のことに禁止事項を突っ込む前に、やることはないのか?
しかも通報義務って・・・
まるでジョージ・オーウェルの世界じゃないか。
タモリさんが、「今は戦前かもしれない」とおっしゃったと聞きます。
ホント、そんな気がする。
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