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【放送大学】三大伝統医学

放送大学の面接授業で、漢方薬の講座を受講しましたが、
資料に「世界の伝統医学」について記述があったので、まとめてみたいと思います。

伝統医学とは

現代の医学が発達する以前から存在する世界各地の文化圏伝統の医学体系の総称。
一般的には、三大伝統医学とそこから派生した各地の医学を指す。

三大伝統医学
「ユナニ医学」「アーユルヴェーダ」「中国医学」であり、
相互に影響を与えたと考えられている。

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ユナニ医学(ギリシャ・アラビア医学)

ギリシア医学を起源とし、アラビア文化圏・イスラーム勢力圏で発展した
伝統医学。ヨーロッパでも19世紀まで行われた。
ギリシャ医学を受け継ぎ、自然治癒と病気の予防を重視している。
治療法の主は食事療法と自然薬物(生薬)療法で、治療だけではなく、
養生法としても進められている。

ざくろ・ダマスクローズ・ゴボウ・ナツメヤシ(デーツ)・カンソウ(甘草)根など体に良いとされている天然植物の多くが「ユナニ」の生薬。

現代でいうマッサージ、整体、整骨などによる身体調整法もあり、ヘジャーマット(吸玉療法)、焼灼術(焼いた鉄製の器具を用いた治療で、中国の鍼灸の影響を受けている)も行われた。


アーユルヴェーダ(インド伝統医学)

北インドを中心に発展した伝統医学。チベットや東南アジアの医学に影響を与えた。
緩和療法
食事、薬、調気法や行動の改善でドーシャのバランスを整える(鎮静療法)
減弱療法
増大・増悪したドーシャ(体液)やアーマ(未消化物)、マラ(老廃物)などの病因要素を排泄する(排出療法, 浄化療法)

中国医学

中医学。中国地域に伝わる伝統医学。
漢方(和法、日本の伝統医学)、東医学(韓医学、朝鮮半島の伝統医学)などに影響を与えた。
全身を見て治療を行う。
西洋近代医学とは異なり、複数ある症状をもって「証(しょう)」という概念で治療方針を決める。


アーユルヴェーダと聞いてイメージするのが、エステで額にオイルを垂らされている写真。

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これは何か❓というと、第3の目といわれる額の中心の「チャクラ」に温かいオイルを流す「シロダーラ」というものです。
頭を意味するシローと流れを意味するダーラを組み合わせた、オイル療法。 これによって毒素を排出して、精神的疲労を回復させ、本来その人のもつ健康や免疫力を高めてゆくとされる予防医学。 
インド発祥の療法だったのですね。

内容をまとめてみると、三大伝統医学、お互いに通じるものがあるようです。

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