おらんだ人。

親の転勤でオランダで育ち、そこで知り合ったフランス人と結婚した、オランダ国籍の日本人です。現在スウェーデンに住んでいます。どうぞよろしくお願い致します!

おらんだ人。

親の転勤でオランダで育ち、そこで知り合ったフランス人と結婚した、オランダ国籍の日本人です。現在スウェーデンに住んでいます。どうぞよろしくお願い致します!

最近の記事

スウェーデンで珍しい被害にあった話

何とも思わせぶりな題名をつけてしまいましたが、42年間の人生初の痴漢被害にあいました。しかも、スウェーデンで! 私は自虐ではなく客観的に見てもあまり女性としての魅力はありません。アトピーなので化粧もしないし、XLサイズの筒形体形です。ズボラでドジなので、オシャレもしません。ですが、女である以上、そういうリスクはあるという事は、自覚していました。しかし、それ以上の事はなく、日本でもオランダでもフランスでも平和に暮らしていたのですが…。まさか、この歳になって、しかも男女平等・自

    • より病弱に、よりデブに、より貧乏に(そして、よりバカに)

      プラスチック汚染に関連して、もう一つ。上記のタイトルは、アメリカの小児科医であり研究者でもある、レオ・トラサンデ先生による著書「Sicker, fatter, poorer」を私なりに訳したモノです。この本にはちゃんとした和訳が存在して、「病み、肥え、貧す:有害化学物質があなたの体と未来をむしばむ」となっておりますが、元のタイトルの方がインパクトあるなぁと思い、インパクト重視で訳してみました。あ、ちなみにかっこ内は私が勝手に本の内容に基づいて付け足しましたので、ご了承を。

      • 壁掃除からの海洋汚染

        皆さん。壁掃除、していますか?私には、恥ずかしながら、とんと縁がない行為でした、が!ある日、歯磨き粉の飛沫をお風呂場の鏡からふき取る時、鏡の横の壁も汚れている事にようやく気が付いたのでした😅 いや、考えてみれば当たり前なんだけど。だって、歯磨き粉の飛沫が、鏡だけめがけて飛び散るわけ訳ないじゃん? それから、鏡の脇の壁を拭き掃除しだし、ついでにお風呂場の他の壁やドアも…と拭いてみたらびっくり仰天。縦方向の表面が、なんでこんなに埃っぽくなれるのですか???しかも、つるつるのタイ

        • オランダ鉄道であった本当の話。第5話:自転車泥棒ジャンキー

          Aankomst(到着) ある晩、大分遠くまで電車で行って、帰ってきた。駅を出て、疲れた足を引きずって、自転車置き場に向かった。最後の力を振り絞って、下宿まで自転車で帰ろう…と思いきや、とめてあったはずの自転車がない。何せ自転車大国のオランダ、しかも学生町の駅の自転車置き場だ。広いし、上下二段式になっているし、満杯である。頭が朦朧として、置き場所を勘違いしていたのでは、とうろうろ探したが、やはりない。逆流性食道炎の様なきゅーっとした焦燥感が、沸々とした怒りに変わる。Godve

          「絶対ただの風邪だから」と、夫と7か月の子供と私の前でコロナ検査を始めた舅。鼻に綿棒を入れたとたん、手や肘で覆うこともなく、こっちを向きながら大きなくしゃみ(怒)!結果は案の定、陽性。急遽目と鼻を洗浄し、顔を洗い、うがいをして、2週間ひやひやしながら過ごしたが、うつらなかった。

          「絶対ただの風邪だから」と、夫と7か月の子供と私の前でコロナ検査を始めた舅。鼻に綿棒を入れたとたん、手や肘で覆うこともなく、こっちを向きながら大きなくしゃみ(怒)!結果は案の定、陽性。急遽目と鼻を洗浄し、顔を洗い、うがいをして、2週間ひやひやしながら過ごしたが、うつらなかった。

          7か月の子供が口を閉じたまま、エーンとかアーンと泣く。赤ん坊は皆、腹話術を心得ているのでしょうか?

          7か月の子供が口を閉じたまま、エーンとかアーンと泣く。赤ん坊は皆、腹話術を心得ているのでしょうか?

          オランダ鉄道であった本当の話。第4話:ニルス・ポールさん

          オランダ鉄道の電車は、殆どデッキが設けられている。そして、それらの幾つかは、乳母車や自転車なども乗せられるように、かなり広くなっている。 夏休みに入った時期だったと思う。快速電車はかなり混んでいたため、列車後部の広いデッキまで進んでいった。たどり着いたそこには、大きな旅行鞄を床に据えた金髪の若い男性が一人座っていた。席は沢山空いていたので空席なのか確認はしなかったが、何となく個室的な空間なので、ちょっと会釈ぐらいしたと思う。 シールがたくさん貼ってある、派手なトランクだな

          オランダ鉄道であった本当の話。第4話:ニルス・ポールさん

          オランダ鉄道であった、本当の話。第2話&3話:車掌は辛いヨ

          日本・スイスにつぎ、世界で3番目に時間に正確だ(或いは、だった。今現在の情報は分からない)という、オランダ鉄道。その割には、5分や10分の遅れは当たり前だし、毎年秋には落ち葉が線路に積もって走れなくなり、冬はそれなりに寒い国なのに、線路が凍れば運行に支障が出る。そんなおとぼけ鉄道で経験した、本当にあった珍事をご紹介したい。今回のテーマは、車掌さん。 Goedemorgen(おはようございます):車掌さんその1 早朝に雨が降った、ちょっと湿った朝。旧式の鈍行電車に乗り込んだ私

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          オランダ鉄道であった、本当の話。第一話:怪しいインド人

          私は学生の頃、よく電車を利用していた。オランダに住んでいたので、オランダ鉄道(NS)。他にもローカル線もあることはあるが、何せ小さな国なので、殆ど国鉄で用が足りる。鈍行、快速、二階建てと色んな種類の電車があるけど、みんなトレードマークの黄色と青で統一されている。元来、公共交通機関という物は、いろんな人が利用するから、いろんな出会いがあるものだ。そんな中でも、特に印象深かった出来事を五つ紹介したい。これらの話は、実話である。誓って、尾びれも背びれも付けていない。ちびた鉛筆の様な

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          毒親にならないために。「安心感の輪」子育てプログラムに通った感想

          娘の4か月検診の後に、「来週、育児教室が始まりますけど、いかがですか?」と看護師さんに聞かれた。第一子だし、無料だし、もらえる情報はもらった方がいいよね、ぐらいの軽い気持ちで参加してみることにした。それがたまたま、「安心感の輪」子育てプログラムであった。7回にわたって開かれたその教室は、要約すれば、子供に安心感を与え、親子の信頼関係を深めることで、育児も子どもの人生も上手くいくという理論を説明するものだった。 「安心感の輪」子育てプログラム 真っ先に言われたことは、完璧な

          毒親にならないために。「安心感の輪」子育てプログラムに通った感想

          剣道の「気勢をあげる」事を、ずっと「奇声をあげる」と勘違いしていました。すみませんでした。

          剣道の「気勢をあげる」事を、ずっと「奇声をあげる」と勘違いしていました。すみませんでした。

          昔の童謡レコードのクオリティが、半端ない。一曲一曲に使われる楽器の多さ。アレンジの多様性。想像を掻き立てる前奏に間奏。思わず踊りだしたくなる音楽性の豊かさ。昨今YouTubeなどに溢れかえっている、ぺったんこな音源に慣れている子供たちに聞かせてあげたい。絶対に心が豊かになる

          昔の童謡レコードのクオリティが、半端ない。一曲一曲に使われる楽器の多さ。アレンジの多様性。想像を掻き立てる前奏に間奏。思わず踊りだしたくなる音楽性の豊かさ。昨今YouTubeなどに溢れかえっている、ぺったんこな音源に慣れている子供たちに聞かせてあげたい。絶対に心が豊かになる

          納得できない結末その2

          久しぶりに、宮部みゆきさんの作品を読み返している。彼女の作品はとても読みやすくて、ほぼ読破している。中でも時代小説が好きで、そのチャーミングな登場人物たちに魅了されてやまない。ぼんくらな同心、井筒平四郎が活躍するシリーズも大変楽しく、手放しでお勧めしたいところなのだが。残念ながら、前回読んだときは気にならなかったのか、或いはただ単に忘れていたのか知らないが、プロットに大変無理があることに気づいてしまった。 それは、シリーズ第二弾、「日暮らし」の落ちである。ネタバレが困るお方

          納得できない結末その2

          納得できない結末

          無事に子供が生まれて、早4カ月。子供が大きくなるにつれ、絵本などに関心が出てきて、ふと昔読んだ物語を思い出した。 皆様にも経験がおありではなかろうか。物語の結末に、どうしても納得ができない事が。著者の姉は、浦島太郎の結末に納得できず、父にめでたしめでたしの終わりを考えてもらったと言う。私自身は昔は素直だったのか、そこまで浦島太郎に思い入れがなかったのか、この物語については「浦島太郎、可哀そう」で済んでしまったのだが、大人になってから読んだ別の物語の結末には、ものすごく引っか

          納得できない結末

          神の社会実験・最終章

          その後、僕やバイロンが心配していたような事は一切起こらなかった。僕が追跡されることもなかったし、浜辺に一対の蝙蝠の翼が見つかった、なんて言う報告もなかった。プルーは一切僕に連絡をしてこなかったし、彼女を見かける事もなかった。 「女性の中には、悩みを相談しても、実際に助言が欲しいなんて思っていない人もいるからね。黙って聞いてあげた事で、本当に満足したのかも知れないよ。」 そんな風に宇宙人である大将に慰められたのは、ちょっと面白かったけど、伊逹に一世紀近く地球に暮らしている訳

          神の社会実験・最終章

          神の社会実験・第29章

          「成程。」 そういって僕は、ビールを二つ注文した。大将にもご一緒してもらおうと思ったけど、それは辞退された。プルーは喋り疲れてのどが渇いたのか、一息にジョッキの半分ほどを飲み干してため息をついた。その艶めかしい上唇についた泡だけはナプキンで上品にふき取って。お淑やかなのか、じゃじゃ馬なのか。子供っぽいのか、セクシーなのか。つくづく一貫性のない女性だな。それにしてもうまいビールだ。きりっと冷えていて、鰻と喧嘩しない絶妙なコク。蒲焼のスモーキーで甘い余韻をさらに引き立ててくれる

          神の社会実験・第29章