もっとも気づきにくい「軽度うつ病」対策
こんにちは、ジャパンイノベーション代表の伊藤英樹です。
本日は当社のスクリーニングツールでも最も出現確率の高い「軽度うつ病」についてご説明いたします。
そもそもうつ病に軽度などの分類があることを知らない人は多いと思いますので、まずはその重症度分類についてご説明しますね。
1.気分障害(うつ病)の重症度分類とは
その気分障害(うつ病)の症状により「日常生活にどれほどの支障をきたしているのか」を程度によって分類されたもののことを言い、
大きく「軽度」「中等度」「重度」の3つに分かれます。
ちなみに日常生活への支障の程度とは、下記のような状態のことです。
<軽度>
うつ症状(精神症状)は認めるものの日常生活は何とか支障なく行えており、他人とのコミュニケーショ ンにも生じる障がいはわずかで、本人にはつらい気持ちはあるが周囲はあまり気がつかないことも多いレベル。ただし、最近の傾向として精神症状のほとんどみられない場合(この場合は身体症状のみ) もある。
※参考までに軽度うつ病の身体症状には次のような症状があります。
上記のような身体症状が1~2週間連続で見られる場合は、精神症状がない場合でも専門医への受診をお勧めします。
早期診断、早期治療なら仕事を継続しながらの症状回復も可能です。
<中等度>
自覚症状としてうつ症状(精神症状)を認め、それが日常生活や他人とのコミュニケーションにも支障をきたし、 周囲も「何かおかしいな」と気づき始めるレベル
<重度>
自覚症状としてのうつ症状(精神症状)により日常生活や他人とのコミュニケーションが極めて困難な状態であり、周囲も明 らかにおかしいと気づく、放置するのはとても危険なレベル
このように中等度や重度のうつ病になってしまうと、日常生活をまともに行うことが難しい状態になってしまいます。それに比べると軽度は周囲も気付きにくく、日常生活への支障もわずかなものです。
・・しかしだからこそ軽度は放置されやすく危険な状態とも言えるのです!
そして放置された軽度うつ病は、時に中等度→重度へと症状が増悪する可能性がありますので、いかに軽度の状態で早期発見し、自分の不調と向き合い、対応できるかどうかが肝なのです。
2.軽度うつ病への対応について
ではこれから軽度うつ病の対応について説明していきます。
繰り返しになりますが、軽度うつ病は自分では気付きにくく、放置されやすいため、自分がうつ病であることに気づくのは悪化してしまい、初めて病院で診断されてから、という方がほとんどです。
ですから世の中的には「うつ病」=精神科医・心療内科医で治すもの。
という印象になっています。
もちろん専門医の力を借りることは大切なのですが、
軽度うつ病は意識的な生活改善によって自然治癒する場合も多々ありますから、軽度の時点を放置してしまうことは、非常にもったいないのです。
では軽度うつ病の場合はどうすれば良いか。
この場合先ず自分でできるセルフチェック及びケアを実践することが大切になります。これが先ほどから言っている「意図的な生活改善」ですね。
例えば当社のスクリーニングで軽度うつ病の陽性反応が出た場合は、
まず下記のようなチェック項目を自分で確認してもらいます。
<チェック項目>
そしてチェック項目で問題があれば以下のようなセルフケアをオススメしています。(下記の数字は上のチェック項目と紐づけてください)
1 十分な睡眠時間と規則正しい食事をすること→難しい場合~睡眠時間を優先し確保すること、規則正しい食事がとれ ない場合は朝食、昼食はしっかり食べること。( まずは眠りを確保し、起床後食べる。)
2 仕事は質、量ともに整理する、先延ばしできるものは後でやる、細分化できるものは人とシェアする。仕事後の付き合いを控え睡眠を確保する(寝酒より入浴でリフレッシュ!)
3については時間のない人にこれだけはやっておこう!のストレッチをひとつ →就眠前に背中のストレッチ(背筋をゆっくり伸ばす)が有効-猫の伸びのように背中をゆっくり3回伸ばすだけで良い。
4 1日30分でいいから自分の時間を持つ。寄り道、ウィンドウショッピング や読書など、なかでも寄り道の効果は気分の切り換えに有効と好評である。
5 人と話をすることは思わぬストレス発散になる。ただし、聞き役に回るのはダメ。理解のある友人と話すのがベスト。
6 1でも述べたが食生活はとても大切。特に朝食はしっかりとること、またはとる習慣を作ること、効果はてきめんである。
7 最後はやはりライフバランス、このライフとは生活であり人生である。人生においても生活においてもバランス感覚はとても 大切!程々(難しい言葉で《中庸》-アリストテレスの言葉である)という言葉を思い起こして毎日を過ごしてほしい
文字で見ると簡単なことのように感じるかもしれませんが、人は何かに追われると上のようなちリラックスや食事、パーソナルな時間の確保の優先度を下げてしまいがちです。
責任感や一生懸命というのはとても大事ですが、その気持ちは自分の体調を守ることにも向けてあげなければいけないのです。
もしこの記事を読んでいただき、自分の心の状態や、体調が気になるようでしたら、一度下記からスクリーニングを受けてみてください。
<スクリーニングツール受検>
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以上うつ病の重症度分類と、軽度うつ病という結果が出た場合の対応についてでした。
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