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信じて、迷って、進む

『チ。ー地球の運動についてー』のアニメ化

荻津恵太イチオシの漫画『チ。』が、明日(10月5日)にアニメ放送される。
とっても楽しみであるが、夜中の23:45からの放送らしく、最近は早く寝るようにしている自分としては少し負荷がかかる。

ていうか、テレビがないから見れないんだった。
(アマプラで見れるようになれば嬉しいんだけど)

『チ。』の面白さは、
「天動説が信じられた中世の時代に、地球が動いているという地動説を信じ、その真理を追い求め、意志を紡いでいく物語」
の中で、それぞれのキャラクターが何を信念とし、行動しているのかを、できるだけ丁寧に描かれていながら、それでいてスマートに表現されている点だと思っている。

全8巻を初めて完読した時に、とても面白かったのを覚えている。
が、初めての完読を終えて1年後くらいの去年の秋頃に、ふと思い出して2周目をした時の感情と言ったら、どう表現していいか分からない。

読んでいる最中にあまりに自分に刺さりすぎて、思わず何回も空を仰いだ。
なんかグッときたというか、魂が震えた。

この感動を伝えたくて、人生で初めてファンレターなるものを書いた。
「チ。」の作者は魚豊さんという方で、なんと私と同い年らしい。
「なんでこんなに魂を震わす作品を作り出すことができるのか不思議だわ」
「魚豊さんってどういう方なんだろうなあ」
とか思いながら、アッツアツのラブレターを送るように丁寧に言葉をしたためて、郵便局でファンレターを送り出した。(今年の春の話)

目の前のことに、実直に。

同い年が、人に感動を与えている。
じゃあ自分はどうなん?

他者と比較するということはできるだけしないようにしたいんだけど、同い年であるという一つの共通点によって意識してしまったのだから仕方ない。
これを機に自分の現在地を再確認して、『自分のこれから』を探っていこう。

大学での専攻であった機械工学に対してなかなか面白さを見出せずにいて、就活どうしようかと悩んでいる中で、プログラミングスキルというわかりやすい技術で手に職つけるぞーとか思って、ITエンジニアを志望して現在の会社で新卒2年目。
これまで学んでいたIT技術の断片的な基礎知識が、一つの体系的な知識として自分の身につく感覚が最近得られるようにはなった。

それでも、まだまだ知らないことばかり。
IT界隈は進歩が速いから、一生勉強だろう。
勉強という2文字の言葉のイメージが、いわゆる学校の勉強をイメージするからあまり好ましくないけど、学ぶことは結構好きだ。
だから、今後もエンジニアとして研鑽していく。

でも、エンジニアとして自分は何を為したいのだろう。

就活の時にも、「この会社で何を実現したいですか?」とか聞かれた気がするけど、正直、明確にこれ!って言えることは言えていない。
このNoteを読んでくれている人も、一回くらいは「自分って何したいんだろう」と考えたことはあるかもしれない。

人生として為したいことは、簡単に見つかるものじゃないのかもしれない。

まずは、目の前のことに、ひたむきに、真剣に取り組むこと。
それと同時に、こうなったらもっと世の中が豊かに、幸せになっていくのでは?とアンテナを張り、思考を巡らし、行動する。
時には、間違った選択をしてしまうかもしれない。
時には、選択に迷って動けなくなるかもしれない。
それでも、それらの積み重ねが、自然と自分を導いてくれるはず。

最後に、『チ。』のセリフを紹介する。

迷って。きっと迷いの中に倫理がある。

引用:チ。第7集

セリフには、誰がどんな立場で伝えた言葉なのかという文脈を考慮する必要があるとは思うが、あえて名言として言葉のみを切り取った形で私が解釈するならば、

人生という旅を、一つのことを信じ切って進むのではなく、その時点での状況や選択肢を考慮して、迷いながら進んでいこう
そうすれば、道は開ける

というメッセージだと受け取った。

AIの台頭で先行き不透明な世の中だが、
信じて、迷って、進んでいこう。


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