全国学力テスト(英語)と学習指導要領のつながりをわかりやすく解説
はじめに「全国学力テスト(英語)の結果」
2023年7月末、文部科学省は同年4月に実施した2023年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表しました。特に英語、その中でも「話すこと」の技能を測るテストの平均正答率は12.4%(平均正答数は5問中0.6問)と、テストを受けた41,966名の生徒のうち、半数以上が0問正答という結果となりました。
【2023年度全国学力テスト 英語】話すこと
【2023年度全国学力テスト 英語】聞くこと、読むこと、書くこと
そもそも英語テストの実施自体が4年ぶりのことであり、問題の難易度やスピーキングのテスト仕様などに議論の余地はありますが、この結果はメディアを通して大きな話題となりました。
全国学力テストの結果を踏まえて、日本の英語教育の進化と、2021年度から全面的に稼働した学習指導要領の真価が、ここで改めて注目されています。
本記事では、その学習指導要領と全国学力テストのつながりをまとめました。
新 学習指導要領のおさらい
2017年度に告示された新学習指導要領は2021年度より既に全面的に実施されています。「外国語科の目標」の記載は以下の通りです。
前バージョンである2008年度版においても、4技能を用いたコミュニケーション能力の基礎を養うことは記載されていましたが、今回はその求められる能力に関してより具体的な記載がなされています。
そして今年度の全国学力テストの「話すこと」において、上記目標達成状況を測る形となりました。
文部科学省が示す英語技能の領域と
全国学力テストの問題
上述の「外国語科の目標」を踏まえ、英語においては5つの領域ごとに具体的な目標が設定されました。「話すこと」においては「やり取り」と「発表」の2領域に分けられています。
この2つを中心に詳細を下図でご紹介します。
「話すこと」の技能が2領域に分けられており、これまでの授業では「発表形式」の一方通行のスピーキング練習が強調されてきたところを、「やり取り」を意識的に授業内に加えることで、即興的で自然なコミュニケーションを養うことを求めています。
今年度の全国学力テスト(英語)ではこれら5つの領域別に出題され、「話すこと」では、問1~4で「やり取り」、問5で「発表」のパフォーマンスが測られました。
問1~4では、動物園という同じシチュエーションで、留学生の質問を受け「やり取り」が繰り広げられました。
問5では、「発表」に関する問題です。内容を読み、理解した上で、得た知識や情報を基に自分の考えを「発表」する力が求められました。
結果は冒頭の通りで、習得した単語・文法を用いて即興で伝え合う力や、社会的な話題に関して自分の考えを話す力に大きな課題が残った結果となりました。
結果を踏まえた授業スタイルの改善
上述の結果を踏まえ、国立教育政策研究所は以下の指導改善ポイントを公表しています。
TerraTalkによる英語教育の変革
当社ジョイズが開発・運営するTerraTalkは、英語4技能をまんべんなく学習できる、教育機関向け学習クラウドです。なかでも、AIフィードバックによる発音練習やAIチャットによる「やり取り」など、従来の英語教育ではなかなか生み出せなかった、「話すこと」の質の高いアウトプット機会創出を得意としています。
教育現場にフィットした製品開発を意識しており、新学習指導要領が求める日本の英語教育の改革のお手伝いを、教育格差なく、全国の自治体の皆様にご提供しております。
また直近では自治体様と共に、教員向けの英語力向上研修を行っております。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
【セミナーのお知らせ】
開催日時
※事前予約制 2023年11月10日(金)15:30~16:30
対象
公教育関連の皆様
セミナー概要
国際エデュテイメント協会代表理事の森様をお招きし、 以下についてお話しいただきます。
・全国の小中学校でのICT活用の先進事例
・英語教育とICT活用の親和性
・AIの活用や役割について
【TerraTalk資料請求】
資料請求に関しましては、下記よりぜひお気軽にご連絡ください。
ジョイズ コーポレートサイト:https://www.joyz.co.jp/
TerraTalk 製品紹介サイト:https://www.terratalk.rocks/