女子医学生に植え付けられた結婚・出産への恐怖心
私の主催する女医JOYコミュニティには、学士編入をした子がちらほらいる。
その子達が口を揃えて言う。
『女子医学生は入学してすぐに、結婚・出産のことを心配し始め、そのことばかり心配している』と。
その子達は他の学部を卒業しているのだが、その大学生の頃には見られなかった現象だそうな。
そして今朝、まさに結婚できるかどうか猛烈に心配している女子医学生と話す機会があった。
どうして女子医学生はこうも将来を心配するのか?
以上より、ひとり立ちできる年齢が単純に上。
の他に
があると思われる。
実際、実習に出ると、独身女医が目立つ。
そこにはかなりのバイアスがあり、
彼女らが目にするのは、大学病院に残っている女医であり、たしかに独身の先生が多いかもしれない。
でも早々に結婚し、子供を産んでいる場合、大学病院に残っている女医は多くない。
したがって、病院にいる女医は皆独身のような錯覚に陥るのだ。
でもこれは所属している大学病院による。
私の同級生を見る限り、私が結婚したのが最後くらいで、皆結婚している。
この前、大学の同級生の男友達(←ずっと独身貴族だった)がついに結婚して、コロナ渦で結婚式ができなかったので、みんなで動画を作った。
そこにみんな家族連れでうつっていたのだが、まぁみんな子供がいた。
そして女医の友達にも子供がたくさんいた。
ちょっとびっくりするくらい皆子だくさんだった。
いちいち聞いていないが、おそらく多くの女子が大学病院で働いていないだろう。
皆多少悩みはあるだろうが、どうにか仕事と家庭のバランスをとりながら、頑張っているのだろう。
また世間的にも、『女医は結婚できない』という話はウケる。
その証拠に、私の記事で最初の頃から今までずーっとアクセス数が一番なのは
『苦戦しがちな女医の結婚』だ。
「いいね」はされないけれども笑
『頭が良くてもキレイでも、経済的に自立していても、社会的地位が高くても、結婚できない。なんでかなー?』
そんな話がみんな大好きなのだ。
なので耳に入りやすい。
時々「女医はクレイジーだから結婚できない』と男性医師が言っている。
まぁわからんでもないが、
「同じ職業ですよね?男と女でそんなに違いますかね?」って言いたくなるよね!!
私はこのnoteを書き始めてから、いろんな女医さんと知り合うようになり、いろんな考えを聞いた。
何の苦労もなく結婚、出産をパスしている人もいるし、
そこまでの道のりが長い人もいる。
その中に結婚していない女医さんもいたが、彼女達に共通して言えるのは
「なにがなんでも結婚したい」という意思が弱い。
だから結婚していないんだと思う。
私は留学して、自分の人生を見つめ直し、
「結婚して子供を産みたい」という気持ちが強くなった。
だから、結婚して子供を産んだのだ。
でもそもそも論を言えば、子供にこだわらないなら、何歳になっても結婚できる。
昔50歳くらいで結婚した女医さんの先輩がいた。
アラフォーで結婚していないと、生涯未婚と決めつけるのは早すぎる。
人生は長いのだ。
私はちょっと前まで長い間、大学病院に勤めるシングル女医だった。
そんな私が胸をはって言えるのは
『シングル女医=不幸せ』という方程式は成り立たない。
私はそれなりに楽しく生活していた。
負け惜しみに聞こえるかもしれないが、本当にそうだった。
そしてまた『結婚して、子供を産む=幸せ』という価値観も幻想だと思う。
どちらもそれなりにいいところと悪いところがあり、要は自分がどうしたいか、どっちを選択するか、という話なのだ。
かと言って、私はその「結婚できないかも」という恐怖心は十二分に理解できる。
しかし、医学部時代に心配しまくるのはまだ早いし、もったいない。
前にも書いたが、結婚と妊娠/出産はコントロールできないものだ。
コントロールできないものを、あぁでもない、こうでもない、と心配するよりも、目の前にあることを一生懸命やった方が、今後の道も開けてくる。
世の中にはいろんな価値観がある。
一つの価値観だけに縛られて、おびえて暮らすのも
それで人を幸せだとか不幸せだとかジャッジするのも、非常にもったいないと思う。
自分はどうしたいか、を深く掘り下げ
他の人には広い視野を持って、多様性を重んじれるように
そういう考え方がより素敵だと私は思う。
最後まで読んでいただきありがとうございます❤︎
これからもどうぞよろしくお願いします!
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