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父親とのイザコザ

私は悩みに悩んだ末、アメリカに残ることにした。
それはすなわち医者として働けなくなるということである。
アメリカで医者として働きたい場合はまた免許を取り直さないといけない。
でもこれは正確にはこれはちょっと違って、私は放射線科医なので、日本の病院の画像を遠隔読影できる。今でも微妙に働けているのだ。

しかし、父親としてはショックだったよう。

「女性としての幸せも手に入れることができて、嬉しいけど、せっかく大学病院でバリバリ頑張って留学までしたのに。」

最初はまだよかった。
でもどんどん口調がキツくなってきて、最後には

「お父さんが頑張って医者にしてやったのに」
みたいなことを言ったのだ。

たしかに一浪して私立にしか合格しなかったから、高い高ーい学費を払ってもらった。お父さんは甲斐性があったので、奨学金を借りて、私が返済しないといけない、ということは起こらなかった。

たしかに医者にしてもらったのかもしれない。

でも泣きながら勉強したのは私だし、大学病院でずっと働いてたのも私だ。

なんでそんなこと言われなきゃいけないの、と私は悔しくて泣いた。

しばらく仲が悪かった。


でもお母さんはお父さんがいくら怒ってても出産の時はヘルプに来てくれると約束してくれた。それは妊娠中不安だった、私の心の支えとなった。

そしていよいよ出産
また別の機会に書くかもしれないが、色々大変だった。

お父さんはLINEで優しい言葉をたくさんかけてくれた。
そして孫の写真を毎日送ってくれ、と言い、大体毎日送ってるが、大体毎日優しい返信をくれる。孫がすくすく大きくなっていることを一緒に喜んでくれている。

親とはそんなものだ。

だから、もし結婚に反対されたりして、今仲が悪くて悩んでいる人がいても、時がたてば、また仲良くなれると思う。


親はいつも子供の幸せを祈っているのだから。



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Satoko Fox
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