【詩】コーティング
今日はバレンタインデー
ショーケースに並ぶ色も形も様々な
チョコレートたち
よそ行きの顔して綺麗にラッピングされて
手に取られるのを待っている
表面を何重にもコーティングされて
特別感を演出
でも口の中に放り込まれれば、あっという間に
コーティングが溶けて素っ裸にされる
思っていたのと違ったよ
思っていたとおりだったよ
思っていた以上だよ
どんな返事が返ってくるのかドキドキする
たくさんコーティングされているほどに
裸を見られるのがこわくなる
もう令和なんだし…
そろそろ派手なコーティングは控えて
素材のよさを味わいたいよね