【詩のようなもの】葛藤
体験よりも
感情よりも
思考よりも
頼りない「言葉」
その「言葉」をとおして
体験を
感情を
思考を
伝える
そこにつきまとう葛藤
「言葉」にすると落ちる純度
誰かに受け取られると
さらに落ちる純度
それでも「言葉」にする
でも決して「言葉」にはすがらないし
すがらないでほしい
答えは常に自分の中にある
「言葉」は自転車の補助輪みたいなもの
「言葉」にするのは
自分のことが知りたいから
あなたのことが知りたいから
あなたと「言葉」を共有したいのは
あなたはわたしで
わたしはあなただから
少しは役に立つかもしれないと思ってね
そういうこと
でも全部は受け取らなくていいよ
違うなって思ったら
あなたにとっては違うんだよ
それでいい
あなたはあなたでいいし
わたしはわたしでいい
それはみんなにゆるされていること
わたしは人間だからね
見えない存在みたいに黙ってられないの
だから葛藤しながら「言葉」を伝える
葛藤しながら
わたしはわたしを超えていく
「言葉」を踏み台にして超えていく