こころのいろ たましいのかたち
君の魂の色ってどんなだろう
魂のかたちってどんなだろう
コーヒーのお代わりを注いでいた
ウエイトレスがビクッと反応して、私を見る
私は気付かないふりをする
俺、そんなの考えたことないっすよ
そういいながら
君は少し考えて話し出す
俺の魂のかたちはね
ちょっと丸くってね
こんくらいの大きさで、と
ラーメンのどんぶりを
両手で持っているような仕草をする
ちょっと重くってね..…
色が濃くってねと、ゆっくり君は続ける
..…色は...…
ん~言葉にできないような
君は目を瞑って、少し笑ったような表情で
色のことを考えてる
暗い色だけど、でも何か動きがあるような..…
やっぱり何色っていうのか
わかんねぇや
駅で別れるとき
明るい顔で
じゃぁ!と言って歩き出す君が
決して振り返らないのを
私は知ってる
君が言っていた
その色のことを私はずっと考えてきた
今日、布箱をかきまわしていて
君が言っていた
その色に出会ったような気がする