【学級運営】初学級担任での辛い経験
学級担任1年目の夏休み。
私は疲れ切っていました、そして一学期が終わったことに安堵していました。
ただ、2学期からのことを考えるととても憂鬱な気分にもなりました。
そう、教師1年目は学級崩壊へと向かっていたのです。
私は副担任などの経験を経ずに、中学1年生の担任をしていたのです。
それまで、大学時代の教育実習、塾の講師、高校生の非常勤講師の経験に基づいて、自分の教師としての力量を過信していました。
「授業」と「学級運営」はお互いに影響し合うものの、違ったものだということを認識できていなかったのです。
だから、他クラスでの授業はある程度は落ち着いてできているという感覚はありました。
しかし、自分のクラスの学級運営は全く上手くいっていなかったのです。
それはなぜか。
他クラスでの授業は他の担任の教師たちが築き上げた秩序をベースとして授業をしているからです。
もちろん、授業担当者も学習秩序を築くのに一定の役割を担っています。
しかし、明らかに学級運営の上手い教師の学級での授業はやりやすかったと感じています。
私自身の学級運営は、今考えれば当初から悪手を行っていました。
生徒たちに対して、間違った「優しさ」で迎合し、良い厳しさから逃げ、見通しを持たずに学級運営をしてしまっていたのです。
今思えば、そうしてしまうのも必然だったのかもしれません。
なぜならば、そのような学級運営を学ぶ機会というものが大学生時代を含めてなかったからです。
全く適切な教育技術や教育思想もなく、学級運営をしていたのです。
しかも、生徒たちは、これからさらなる社会性や規律を身につけようとする中学生たちです。
夏休み前からも、秩序の乱れがあらわれていました。
「教師というのはこんなにキツいのか」と辛い気持ちになりながらも、ようやく夏休みを迎えることができました。
しかし、夏休みは特に改善するための方法なども考えずに、この辛い1学期から逃げるように海外へと旅をしにいきました。
もちろん、リフレッシュも大切なことでした。しかし、2学期に入る前にしっかりと改善策を考えて準備をしておくべきでした。
2学期、3学期はさらなる地獄のような日々が待っていました。
ストレスや悩みで夜も寝られない状態になり、急に動悸が激しくなることもありました。もう「教師を辞めたい」「生きているのが辛い」と思うほどの日々でした。
授業が成り立たない。
私語がやまない。
行事で協力できない。
いじめが起きる。
暴力事件が起きる。
物隠しが起きる。
一部の生徒が不登校になる。
保護者が怒鳴り込んでくる。
本当に「学級崩壊」とはこのことだと思いました。
そのような地獄のような日々を過ごしました。
最後はなんとか気力だけで過ごしていたと思います。
そうして、なんとか学年末の修了式を終えました。
翌年度はその学年からは外れ、再び中学1年生の学級担任をすることとなりました。
私は前年度の反省を生かそうと決意し、春休み中は徹底的に学級運営の本を読み、学級運営のセミナーなどにも学びに行き、そして準備をしました。
もちろん、新学期からも学びをやめずに、ひたすらに学びました。
そのおかげで、2年目の学級運営では、最後に涙を流す生徒や、保護者の方々からお礼のお手紙をいただけるほどの学級運営ができました。
その頃の生徒たちの成人式でも「先生(私)が一番良い先生でした」と言われた時はとてもとても嬉しかった記憶があります。
もちろん、今の自分から見れば、あの時の学級運営では、まだまだ未熟な部分もありました。
しかし、今の教師としての礎は間違いなく、教師1年目の失敗と2年目の学びのおかげだと思っています。
ただ、今も思っているのは1年目に担任した生徒たちへの申し訳なさです。
あの頃に、適切な学級運営ができていれば、もっとマシな学級生活を送ってもらえたという申し訳なさがあります。
そのような想いと、現在学級運営などの教師生活で困っている、辛い思いをしている教師がいるのであれば、ぜひ、自分の経験を活かしてサポートしたいという想いも含めて、現在の活動を始めました。
1学期に学級運営が上手くいかなった人、授業をもっとレベルアップしたい人、教師生活で何か悩みがある人がいましたら、ぜひ私のnoteの記事を参考にしていただくか、コメント欄やインスタのDMなどで質問していただければと思います。
では、この夏休みはリフレッシュしながらも、より良い2学期を過ごせるように準備も進めていきましょう。
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