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王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー -感じるままに書き散らす-

4/26(金)、Vシネクスト2本立て「キングオージャーVSドンブラザーズ」「キングオージャーVSキョウリュウジャー」が公開され、早速見てきたので感じたことを書いていく。
前回に引き続き「キングオージャーVSキョウリュウジャー」編。
【ネタバレ注意】

VSドンブラザーズの感想はこちらから。


正直泣くと思っていた。芸能界を引退したにも関わらず本編にも出てくださった今野鮎莉さんだけでなく、今をときめく竜星涼さんや塩野瑛久さんまでスケジュールの調整がついてキョウリュウジャーが6人+1人揃ったのだから。

しかし正直それどころではなかった。内容が怒涛すぎた。

予告で弥生が「空蝉丸さんが原因です」とピシャリと言い切る場面が使われていて、「そこまでなのかなあ」と思っていたが、結論から言うと空蝉丸が悪かった。しかも全部。全部が全部。最初から最後まで全部。全部空蝉丸のせい。


物語はキングと空蝉丸がダグデドを追ってきたことから始まるがキングはダグデドの手によって琥珀の中に閉じ込めてしまう。プレズオンに乗って20年後のチキューへ向かった弥生と空蝉丸。空蝉丸が偵察に行くと早速自身の墓を見つけてしまう。チキューはデーボス軍の侵略にされている中、アミィと、アミィとキングの息子であるダイゴロウ(プリンス)に出会う。

プリンスが空蝉丸のことを「蝉のおじき」と呼んでいてニヤけてしまった。
なんだよ今時おじきって。

そんなプリンスを20年前に連れていき、覚醒させるべくタイムワープするのだが、プレズオンを操縦する弥生に泣きながらぶつかってしまい、誤操作させ、別の時空にワープしてしまう。

何がひどい(褒めてる)ってこれが一回じゃないのだ。しまいには「空蝉丸さん泣いてぶつかってくるだけで何も役に立ってないじゃないですか」と弥生に怒られてしまう。ドジっ子ウッチーが戻ってきた。ウッチーファンとしては嬉しいやらなんだか情けないやら。

時空改変の影響によってキングが倒され、プリンスの存在が消滅しかける。ダグデドを倒すべく再び時空を移動する弥生と空蝉丸だが、今度は過去のシュゴッダムでギラが"あの"レインボージュルリラを食べている最中に遭遇した空蝉丸が「もっと食べたいなあ」とこぼす幼いギラを見て「かわいそうに…」と鍋でレインボージュルリラを大量に差し入れ。
もう嫌な予感しかしない。あれはゴッドクワガタのシュゴッドソウルの一部で、ギラをクワガタオージャーたらしめているものである。
というかどこから手に入れたんだ、その大量のレインボージュルリラ。

というわけでギラは「宇蟲王ギラ」となってしまい、他の王様たちも落ちぶれていたり精神を病んでいたり「チキューの案内人」になっていたりのカオスぶり。
不動のリッたん推しとしては「もっふんのうた」がワンオクターブ下で帰ってきたのがなかなかやるなあと思ったし嬉しい限りだ。やはりこの歌とリタは切っても切り離せない。ところで「リタのことが大好きなモルフォーニャ」という意味では王と側近の関係が変化していないのはゴッカン組だけということに。

チキューの案内人ジェラっちに「宇蟲王」を探していることを空蝉丸が伝えるとギラの元へ案内される。
このギラ役の酒井大成さんの演技が良い。迫力ある悪役もかなりの熱演で、正気に戻った時といい、VSドンブラザーズのタロウと縁ができたときといい、演技がとにかく良い。頼むから売れてくれ。

そして元に戻った王様たちは宇蟲王ギラと戦い時間稼ぎをし、空蝉丸はギラに鍋レインボージュルリラを与える自分自身を「拙者のバカアァ!!」とビンタで強引にギラから引き剥がす。

最後は盛大なアクションで悪を打ち倒しおしまいおしまい…とさ。
いや、衝撃的なオチはあるのだがそこは流石に黙っておこう。

本当は「ウッチーはこんな面だけじゃなくてちゃんとかっこいいところもあるんだぞ!!」と叫びたかったが、あまりにもヒロインぶりを発揮していてもう何も言えない。なんなら最後の全員での「ブレイブだぜ!」「でござる!」で全部許せる。かもしれない。


個人的にエモいなと思ったのが塩野瑛久さんのアクションだ。彼は舞台戦国BASARAなどに出演し殺陣の経験を積み、今回の映画では大幅にパワーアップしていた。まさに剣の戦士。

私はキョウリュウグリーンのスーツアクターを務めた浅井宏輔さんのアクションを見て初めて「ああ、この人のアクションが好きだ」と強烈に感じたことを覚えている。シアターGロッソの素顔の戦士公演で浅井さんがキョウリュウグリーンをやることを知り、絶対に生で見るんだと意気込んでチケットを取った。しかし当日になってみると大雪で東京ドームシティアトラクションズは閉園。公演はキャンセル。こんな私は今度こそ、ブンブンジャーショーでブンオレンジを演じる浅井さんを観に行く。

話が逸れてしまった。
塩野さんの役者としての成長を通して立風館ソウジとキョウリュウグリーンをより"近づけた"のだとしたらこれほど感動的なものはない。感涙である。


余談

気がついたのだがプリンス着用の赤いダウンベストはTHUG CLUBのCave Goose Down Vest。良いもの着てるなあ…さすがプリンスだ。

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