席替えのなかの葛藤
席替えをする。
席が変わる。以上
実はそう単純な話ではない。
身近な環境に変化が起こり、学習が変わる。
それは変化がないようにも作用し、変化が大きいようにも作用する。
クラス替えほどの大きな変化でなくとも自分の中にも周りの友だちにも変化が生まれ、それが互いに作用し合う。かと思えば非常に小さな影響で終わる。友だちであるようで全く関係のない存在。子どものつくる人間関係というのはかなり主観に支配された恣意的な世界観である。
何らかの量として、波であり、同時に塊であるかのような不思議な重なりを持って響いてくる不確かなイメージ。
このかなり不確かなストレスの積み重ねをすることはマインドセットを鍛えることに役割を担っている。
クラスルーム内における環境の変化は一つの学びである。
それにどれほどの重みがあるかは子どもによって違う。しかしその都度意識させていくことは葛藤として個人の中に残っていきます。
うまくやり過ごすことのできる力が学習に活かされる訳です。
葛藤に意味がある、それが人間関係の意味であり、醍醐味であることを伝えていきたいと思っています。
席替え 一つとっても学習活動なんです。
実は今日の席替えはうまくいきませんでした。
でもそれはそれでかけがえのない学びでした。
かけがえのない失敗でした。
人生はいいことばかりではない。
しかし人生は悪いことばかりでもない。
うまくいくことに意味があるのではなく、生きることに意味があるのだと思います。さて今日の席替えはそのマインドセットへの一里塚になったのでしょうか?
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