寝る体力をつける為に食べる年齢
超個人的かつ偏った食欲の秋の話です。
太る事はいつでもできると思っていた、
学生時代。
私の印象では、
少なくとも平成の前半までは、
食べることへの節制が正しい事として、
「ダイエット」だの「ファスティング」だのが、大きな顔をしていました。
周りの男性も、
「45キロ超えたら、女性として見られない」とか、
平気で子供にまで言っていて、
私も「そうなんだー」と思い、
太らない生活習慣、的なものを聞きかじりで身につけました。
そうして、細め好みの主人や、
産後すぐの職場復帰であっさり痩せた姿しか見てない子供たちを裏切るわけにいかず、
心臓への負荷も心配だったので、
社会人になって以降、常に食べる量を節制・調整するのがクセになっていました。
胃や消化能力は高いので、脳でコントロールするしかないと考えていました。
しかし、時代が変わり、
価値観が多様になり、
昔はみっともないとされてて、私も削ろうと苦労した女性の筋肉も評価され始め、
そもそも日本が貧しくなって、
食べる量を意図的に削るという概念は、
少なくとも若年層には響かなくなっている事に気づいたここ数年。
最近、家族にも、「おいしそうにをものを食べてない」と言われ、
健康診断では「痩せすぎ」がで始め、
これは方向修正しなきゃ、
と、
揚げ物でもお菓子でも、
夜遅くでも
あるものはできるだけ食べてみました。
しかし一向に太る様子が見られない。
むしろ正直食べる気力が、そんなに沸かない。
昔は暇で食べてた気もしますが、
今はスマホとかでも時間が潰せるから、
食べないと間が持たない事もない。
もっと言えば、食べるために立ちたくない。
そんな軟弱なメンタルになっていた自分に愕然としました。
自律心に基づく節制と、
人に食べさせる為に自分は結構、という遠慮と、
を意識の前面に押し出しきてましたが、
「いや、食べなきゃ」と決めてはじめて、
それ以外の身勝手な怠け心にも気がついてしまいました。
太った痩せたと気にするのも、
食べるくらいしか楽しみがない時代がゆえのイベントだったのか!と、
愕然としつつ、
モチベーションがだだ下がりです。
ただ、たくさん食べる実利を感じた事が一点ありました。
この所新環境が立て続いたストレスもあり、
眠りが浅かったのですが、
寝る前にたくさん食べると、
よく眠れるのです。
多分ストレスだけでなく、
寝ている途中で寝る体力が足りなくなっていたのだと、
気づくような眠れ方でした。
寝る前に、どんぶり飯や菓子パンを食べるのは、
ダイエットの神のバチが当たりそうな気がして、
どうにも抵抗があるのですが、
今はきっと必要な事なんだよ、
と自分に言い聞かせ、
食欲の秋を味方に、よく食べ、よく寝てみたいと思います。
どうか食品価格が下がり、
自分にお金をかける罪悪感少なく、
たくさん食べられますように。