学童保育のおやつとの縁
なんかあるんです。
学童保育のおやつとの縁。
そもそも学童保育とは、小学校の放課後に親が就労中などで家に大人がいない
子供の居場所として提供される福祉?で、今は民間学童保育も盛んですね。
私は公設公営に行って、子供は公設・保護者会運営に行きました。
行政サービスは本当に地域差があって、
関わる先々で目からウロコが落ちます。
自分が子供の頃は、
兄弟を保育園に迎えに行くため、ほとんど学童に行かなくて、
むしろ
身内が学童で勤めていた先で
「子供の意見でおやつ選んで」と言われて、
なんどもお菓子の卸業者さんに選びに行った思い出が強いです。
荷物運び要員だった気もしますが、
後日、
そこの児童が看板の落下で指を落とした時に、
凍らせたゼリーで指を冷やしながら運んだから繋がった、と聞き、
「自分の選んだゼリーがそんな役に!」と、ちょっと誇らしかったです。
時は過ぎ、
別の土地で自分が保護者運営側でおやつ手配の当番になった時には、
またかってが違っていて面白かったです。
某食品宅配サービスを使っており、
個包装限定だけど、アイスもチルド飲料も可で、
学期末には特別発注のスペシャルおやつもありました。
普段の係として、1人頭の予算や、一個当たりの価格を勘案しながら1週間分の合計金額を合わせ
子供が飽きずに、
かつアレルギーの事も考えて素材をバラす選定は
なかなか大変で、
私はエクセルの数式や設定をかけまくって、なんとかこなしていました。
しかし、数万円のお菓子を一気に選ぶのはなかなか楽しく、
通っている子供も自分の食べたい物を、条件を満たすゲームみたいに、
一緒に楽しく選んでくれました。
一回、天災で流通が悪くなったタイミングでの当番の時は、
選べる物が少なく苦労し、
普段の流通のありがたみをつくづく感じました。
スペシャルおやつは、
モスバーガーや果物盛りとか、
結構攻めてくる感じで、
毎回「今回はそうきたかー」と
感心していました。
学童に本当におやつがいるのか、
という議論が出たこともありましたが、
やっぱり子供がお腹をすかせたら可哀想、という親心の再確認や、
「疲れてやった来た子供達がホッとするし、
楽しみにしてくれているのが可愛いんですよ」
と言ってくれる指導員さんの気持ちに、感謝を新たにする、
そういう温かい意見交換になりました。
そして、
そういう根本に立ち返る取り上げを
できる風通しの良さは、
父母運営ならでは で、
すばらしい!と思いました。
仕事しながらの子育てって、
多分自分や世間が思う以上に、
非常に複雑で難解な気持ちの真っ只中に放り込まれがちかと思います。
親も子も。
そんな中での、
おやつ、という小さな存在は、
その実体をもってして、
子供も大人も同じ目線に立たせ、
フラットに会話ができる媒体になる
ともしびだったように思います。
手作りでなら なお良いだろう、
健康的なら なお良いだろう、
でも、そうでなくても
「学童のおやつ」は
親子や、子供を育てる大人同士の
心をつなぐ充分な明るさを持ち、
心や体の健康の側で光っていた気がします。