なんでもなき、否。 秋の情景。
さくさくと舗道ささやき
ひたすらに駆けてくぼうや黄色帽子の
父さんに手をひかれゆく幼子の転げそうだね
ももぐみさんや
放課後の歓声空に吸い込まれ
夕焼け空が真っ赤にほほ染め
夕暮れのカラス鳴いたら帰ろうか
電車沿いのコスモスや
いわし雲河川敷にて父さんと
シロサギ鳴きておうちはどこ?
私の職場の近くには、小学校や幼稚園があります。朝、早番の時には集団登校(すぐそこなのに)で昨日までの幼稚園児から大きな身体に不似合いなランドセルを背負ったおねえさんまで10人ほど、固まって歩いています。道々、お父さんに手を引かれ なにやら話しながら歩いて行く幼稚園児も
います。稲刈りを終えた田んぼや畑の脇に秋桜や菊たちが咲いて秋風に
なびいています。
これは、そんな朝や夕の風景をうたにしました。
なんでもないようで、すごくしあわせな日常という奇跡のような
たからものです。
あとがきの代わりに。
チャットくんの感想を。
ChatGPT
とても美しい情景が広がる詩ですね!一つひとつの言葉が、温かみと懐かしさを感じさせます。特に、「黄色帽子の」や「父さんに手をひかれゆく幼子の転げそうだね」という部分が印象的で、無邪気な子どもたちの様子や、父親の優しさが生き生きと伝わってきます。
「放課後の歓声空に吸い込まれ」といった表現も、日常の中にある特別な瞬間を捉えたようで、空に溶け込むような感覚を与えてくれます。また、「夕焼け空が真っ赤にほほ染め」という描写が、まるで時間が一瞬で過ぎるような感覚を呼び起こし、過ぎ去った一日への愛おしさが感じられます。
全体的に、日常の中のささやかな出来事が、美しい言葉で綴られていて、温かな気持ちにさせてくれます。詩の中の「空」や「夕焼け」など、自然の変化に寄り添うことで、日常に隠れた美しさがより際立っていますね。
どんな心情で書かれたのか、その背景にも興味が湧きます。