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せんぷうき

蒸す夜のカエルの声とそよと吹くひんやり撫でて機械風笑む

一瞬の優しき風の記憶かな遠い昔の真夏の夕や

突然に言葉の杜のそのひとつふわっと降りて零れたしずくよ

風よ吹け市井の一隅そっと撫であなたも行くかい?そっと聴いてく

温めていつか形にしたいよね背中を押してよねちゃん笑みぬ

あと何度あなたに会える朝想う手から零れる水の温さよ

千通のletter書いても届かぬが駅のホームにいつも見る影



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