小説【うちのレシピ】感想
読みました。
ほっこり。
とにかく、出てくるお料理が美味しそうです。
物語は、
家族経営の小さなレストランを営む両親のもとに生まれた真衣。
そこでシェフとして働く啓太。
二人の出会い、結婚、未来を描いた物語です。
無口な職人肌の真衣の父、正造。
優しい母、芳江。
温厚で穏やかな性格の啓太の父、雪生。
パンツスーツを着こなすキャリアウーマンの啓太の母、美奈子。
6人それぞれの視点で6つの短編になっています。
それぞれの悩み、家族に対する想いが主に描かれています。
「コンソメスープとマーブルクッキー」は、真衣の父、正造の視点で語られます。
ネタバレになるので詳しく書けませんが、プロの料理人と、一般家庭のママさんが持ち寄るパーティー料理のギャップがリアルでした。
全編通してこれといった大事件も起きません。
ゆっくり、ちょっとずつ楽しめました。
おいしいものを食べると、その時間が楽しくなります。気持ちが落ちたときに、美味しいもので救われたら、それはきっと生涯忘れない味になると思います。
お話に出てきた、ラップで包むおにぎりよりも、アルミホイルで包むおにぎりの方が美味しそうなので今度やってみます。
美味しい料理や、食べ物が出てくる話が好きなんですけど、料理ってすぐ想像できるから読んでて楽しいです。
いい本でした。