着用汚れはその日のうちに
こんにちはものぐさ和裁師です^^
以前にも同様の主旨で取り上げました↓↓↓が、着物を着る度に感じることが増えるので、ここへ書いておくことにしました。
たった一度しか着ていない着物でもしっかりと汚れは付いてしまうので、畳む前に確認できると良いですよね。
着物を着ている時点で顎の下辺りに衿が触れ、ドキリ!とする瞬間に「また取らなきゃ!」と自分の姿勢の悪さも含めて反省しますσ(^_^;)
自覚症状がある故に、衿の汚れは分かりやすいのです。
写真では分かり難いのですが、置いてみるとかなり目立つ黄色い汚れ…
例の如く、リグロイン(薬局で買えます)を不要な白生地にたっぷりと染み込ませてトントンと優し〜く汚れに馴染ませてやります。生地が濡れる程度で大丈夫です。すると、たちまち見事に汚れが落ちてくれます!
決して擦らず焦らずに。お肌の弱い方は手袋をされてから行ってくださいね^^
一瞬で終わるのでお手入れに時間が取れない方でも、畳むついでの作業で済ませられるかもしれないですね。
※心配であれば目立たない場所にリグロインを軽く付けてみて、着物がシミにならないかどうか確かめてから使用してくださいませ。
カメラの性能が低いせいか、汚れをしっかりと写真に収められないんです(涙)実物はもう少し濃黄色が付着している状態です。
こちらもリグロインを使用して刺繍の縫い目に動きを沿わせて優しく染み抜きを行ってくださいね。
この度は上記の汚れ以外に気になる汚れはありませんでしたが、裾や袖口、それから上前の見頃等は比較的汚れ易いので毎回念入りに確認したいと思います。
アンティーク等で見かける長年着ていたんだろうと思われる着物の裾も、よく見ると黒く汚れていたりする事ありますよね。
それを防ぐ為にも着物への『はたき掛け』(←何と呼べばよいのか)を着用後には必ず行っておこうと思いました。
着物へかける『はたき』ですが、以前インスタでも取り上げましたがなかなか便利なクッションです。ホウキの様な形のハタキではないのですが写真をあげればよいものを、ボロを作り直してない為に縫い直せばその際に追加で挙げておきますね^^
着物を脱いだら、干して、シワ・シミ取りをしてまたしまう。
着物へのお手入れは毎回欠かせない事ですが、着物を楽しまれている皆さんも手入れをキッチリと。というわけにはいかないんだと思います。
私は仕事をしてるから着物専用の部屋も、たっぷりのアイロンがけスペースもあって、着物に関しては不自由なく行える環境にありますが、その環境を盾にしてあれこれ自分の固定概念を押し付けてはいけないなと。
他人へ押し付ける事はできないけど、環境が整っているからこそ、人一倍着物に向き合ってお手入れ困難さにも寄り添いながら自分の和裁人生を続けていきたいと感じております。
実はものぐさ着物を着ること・着せられることは大の苦手だったんですσ(^_^;)苦手どころか嫌悪レベルで・・・
自分の姿を見ることが元々好きではなく、口ではハッキリと言ったことはないと思うが自分を写真に収めるのも嫌で嫌で。
唯一着物を縫うのが大好き!という気持ちだけは変わらず持っていたので、そこから様々な事柄が絡みついて着ることも大好きに変化していったんです。自分でも不思議な程。
なので写真苦手は変わらないものの、お手入れする事への苦痛は無く着物を育てている気分でルンルンに行えているので大好きなものに囲まれた私はかなり幸せ者かもしれないです。
物種でなく『幸せ者種和裁師』でも良さそう笑
とまぁ、往々にして上手い締めくくりではないですが今日はここまでで。
以上、ものぐさ和裁師でした🪡